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かぜ症候群

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。毎日書いていて、読んでくださる方がいらっしゃって、読んでますと声をかけられる度に本当に嬉しくて、励みになっております。今後ともよろしくお願いいたします。最近は、毎日何とか朝早く起きて夜ご飯の下ごしらえをするようにしていますが、最近までは辛ラーメンを毎日のように食べていましたが、さすがに身体がいい加減にしろと言わんばかりに体調が悪くなり、これではダメだと思い、お米も雑穀米にして野菜中心にしたら明らか体調がよくなりました。やはり食生活は疎かにしてはいけませんね。そんな私を見かねた母親が、先日アジの南蛮漬けを作って送ってくれました。母の味はやはり美味しい。かないませんね。感謝です。

さて、今日は、かぜ症候群について書きたいと思います。

かぜ症候群とは、ウイルスや細菌といった病原体によって引きおこされる上気道(鼻や喉)の炎症による一連の症状のことです。主な症状は鼻症状(鼻水、鼻づまり)や喉の痛みで、発熱、頭痛、全身の倦怠感に加え、炎症が下気道(気管、気管支、肺)にまで広がることで咳や痰などが見られるようになります。

かぜ症候群は全ての年代で見られるごくありふれた病気で、普段は健康であっても多くの人がかかることがあります。多くは安静や栄養補給を心がけることで自然に治癒します。

かぜ症候群は、くしゃみなどによる飛沫に含まれるウイルスなどの病原体が鼻や喉といった上気道の粘膜に付着し、付着部分から体内に侵入して増殖します。ウイルスが体内に入って免疫によって排除されて発症に至らないこともあり、その人の体調や免疫によって左右されます。かぜ症候群を引き起こす病原体は80~90%がウイルスです。頻度が高いものがライノウイルスで、ほかにコロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウィルスなどがあります。ウイルス以外にも、一般細菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラといった細菌もかぜ症候群の原因になることがあります。

症状は病原体の感染から1~3日程経ってから現れることが多く、喉の痛みや鼻の不快感から始まり、鼻水やくしゃみが出るようになります。鼻水は最初はさらさらしていますが次第にどろどろした黄緑色に変化することが多いです。発熱はある場合とない場合がありますが、小さな子どもは熱が出やすく、38~40℃の高熱が出ることもあります。

ですが、これらの症状の出方は個人差が大きくいつも決まった症状が見られるとは限りません。またこれらの症状はかぜ以外の病気で見られることがあり、治療の有無にかかわらず7~10日程度で軽快しますが、咳だけ数週間残ることもあります。自然に軽快しない場合はほかの病気を疑うこともあります。

治療としまして、かぜ症候群の原因がウイルスの場合は、安静や水分補給・栄養補給を心がけることで自然に治癒します。症状を和らげるため、対症療法として、熱鎮痛剤や鼻症状を改善する薬などが使われることがありますが、抗菌薬はウイルスには効果がないため使用されません。ただし、3日以上の高熱、膿の混じった痰や鼻水、扁桃の腫れなどが見られる場合は細菌感染が疑われるため、抗菌薬による治療が行われることがあります。

かぜ症候群は感染者の飛沫を吸い込んだり、手についたウイルスが体内に入ったりすることによって感染します。そのため、ウイルスと接触しないように外出先はマスクをし、帰宅時には手洗い、うがいを心がけるようにします。

汚染した手から鼻や目や口の粘膜を介して感染すると考えられており、手で顔を触らないことも重要です。もし顔を触るときには触る前後にも手洗いをしましょう。症状が出ている人とは別の部屋で過ごすことや、共同で使っているものを定期的に消毒することも有効です。

また、咳やくしゃみなどの症状が出ている場合は、ほかの人にうつさないように鼻と口をティッシュなどで覆うようにし、咳エチケットを心がけることが大切になります。

かぜ症候群は疲れがたまっていたり、睡眠不足などにより免疫が下がってしまっていたりするとかかりやすくなります。今からの時期エアコンなどで知らず知らずのうちに身体が冷えてしまっています。からだの冷えに気を付けて体調管理にはお気を付けください。