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アニマルセラピー

本日こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日は朝から快晴の神戸です。よいよオリンピックが開催されましたね。東京は連日、警備のためかヘリコプターがとんでいるそうです。高速も値上げしているのでだいぶ空いているとか。何だかこのオリンピックに関しては、色々な意見があって、選手のことを思うと開催されることがよいのだろうけど、これだけまだ感染者が増えている東京で無観客とはいえ開催されるとはいえ、感染者は増えるような気もしますし、とても複雑な思いです。この暑さとまだまだ続く新型コロナ感染に気を付けながらお過ごしください。

さて、今日のテーマは、アニマルセラピーです。皆さま動物はお好きですか?私は動物が好きです。昔は犬も猫も飼っているような家でした。言葉はしゃべれなくても動物は色んな表情があり、癒されていました。帰宅したらすごい速さで迎えてくれたり、本当にかわいいですよね。飼うことができなくなった今はYouTubeで動物の動画を見るか、以前は猫カフェなどによく行っていました。最近は柴犬カフェ等、犬のカフェもあるようでとても興味があります。

アニマルセラピーとは、一言で言えば「動物介在療法」のことを指しています。アニマルセラピーは、動物介在療法というAnimal Assisted Therapy(AAT)、もしくは動物介在活動というAnimal Assisted Activity(AAA)という2種類に分けられます。

2つの違いとしては、AATは病院等の医療機関で医師や作業療法士などと一緒に患者さんの状態に合わせてされる治療方法の一つです。AAAは老人ホームなどへの慰問活動で動物をなでたり、動物への声掛けをしたりすることで運動や話すことができる活動を目指します。

●アニマルセラピーの効果

アニマルセラピーは一般的に高齢者向けの施設で用いられることが多かったり、精神的な病気を持つ人に効果的だったりするのではないかと考える人が多いと思います。実際には、動物を医療の現場や介護施設で用いられる効果としては、「ストレスの軽減」「社会性の改善」「コミュニケーションの促進」などが期待できます。

●精神科でも取り入れられている

アニマルセラピーの効果として、ストレス軽減が挙げられます。現代社会において、何かしらのストレスにより精神を病んでしまう人は多いです。ストレスにより心の不調が現れたり、ストレスによって免疫機能が低下してしまってりします。

近年では、精神科でもアニマルセラピーを取り入れ始めている傾向があります。まだまだ取り入れてる病院やクリニック自体は少ないですが、アニマルセラピーを取り入れてる医療機関では資格を持った専門家のアニマルセラピストがセラピードッグの教育を受けた専門犬と一緒にアニマルセラピーを実施して居ます。

●認知症にも効果ある

アニマルセラピーは、高齢者向けの施設で用いられることが多くあります。長期間施設に入所していることで、入居者はだんだんと活動性や意欲自体が衰退し、会話や表情も変化が少なくなってしまうことがあります。外部とのコミュニケーション機会が減ってしまうことで、身体的だけでなく精神的にも不安的な状態となってしまいます。施設に入居している人のなかにはもちろん認知症を患っている人もおられます。アニマルセラピーで動物と触れ合うことで、自然と表情が柔らかくなったり、動物を飼ったことがある人であれば当時を思い出すことができるようになったりと精神的な効果が見られることあります。認知症によって自発性が失われてしまった人でも動物への興味から、なでたり、触ったり、抱っこしたりなどの自発的な行動ができるようになり、身体的な機能の向上も期待できるとされています。また、動物への声掛けをしたり、動物への声掛けをしたり、動物という共通の話題で会話が増えたりすれば、コミュニケーションの促進や言語機能の低下を防ぐことも可能になります。

認知症によるストレスの緩和やうつ状態の改善にもアニマルセラピーは期待できます。

いかがでしょうか。アニマルセラピーによる癒し効果については証明されているものの、いまだ精神科での科学的根拠は実証されていない状態です。アニママルセラピーにおける期待できる効果は多々あるため、今後学術的な側面からもその効果の検証は進められていくことを期待します。