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インターネット依存症

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。最近、ブログをアップした後に、誤字脱字を発見し、何度も修正しております。すみません。全く文才がなくお見苦しいと思いますが、読んでくださる方がいると思うとめちゃくちゃやる気がでます。暇な時にでも読んでいただけると嬉しいです。

昨日は何かとうつ病がよく報道されていたと思います。私は、プロテニスプレーヤーの彼女の人柄が好きでずっと応援しています。そして、彼女がどれだけ苦しんでいたんだろうと思うと悲しくてたまりません。一番泣けたのは最強の相手に見事に勝利した試合で、会場内がブーイングの嵐の中、インタビューで「勝ってごめんなさい」と泣きながら言っていました。とても悲しかったですね。私ももらい泣きしてしまいました。優勝したのになーと。

プロのアスリートや沢山の社員や従業員をかかえる企業のトップの方は、常に利害関係者がまわりにいて、心が疲れると聞きます。顧問弁護士がいるように、メンタルヘルスをケアするドクターも必要になってくるだろうなと思いました。わざわざ時間を作って受診が難しい環境だと思うので、メンタルケアをする専門的な人がすぐ近くにいるのはきっと心強いと思います。どんなに有名なスポーツ選手や有名人だって人間ですから、心が壊れたり、しんどくなったりもすると思います。公表するのは勇気もいることだと思うので、偏見で見ることなく共感できる世界になって欲しいです。

今日のテーマは、インターネット依存症について書いて見ようと思います。インターネットはさまざまな娯楽のサービスを提供しています。SNS、動画などほとんどの人が利用したことがあると思います。インターネット依存症とは、買い物依存症のように自分でコントロールできなくなり、その依存対象から離れると不安を感じたり、日常生活に支障をきたしてしまう症状をいいます。

例えば、次のような事があれば要注意です。

・インターネットを自分の意志でやめることが出来ず、インターネットに繋がってない状態に不安を感じる。

・スマホ、携帯のチェックを頻繁にしてしまう。

・インターネット以外への興味が薄くなる。

これらは、現代人の方に多く見られるかもしれません。

インターネット依存症は重篤になると、幻聴や幻覚に悩まされるなど日常生活に支障をきたし深刻な問題になっています。

インターネットは便利な反面色んな危険も伴います。

インターネットを通じたコミュニケーションは現実の対人関係より希薄で、自由にそして簡単に人間関係を築くことができます。自分の利益や好みを優先し、自分の好む人とだけ自分のさじ加減でコミュニケーションを深めることが出来ます。逆に、嫌いな相手との会話もネット上ならツールを閉じると自由に終えることが出来ます。伝えにくい気持ちも、メールなら伝えやすいといったこともありますが、簡単にメールなどで表現できる利点がある分、表面的で希薄なものとなり相手の事よりも自分を中心に考えてしまい、気に入らないと簡単に関係を切ることもできます。ですが、そこに沢山の危険があります。

本来、コミュニケーションとは、言葉だけでなく、身振り手振りなどや、体の動きや、その人の顔の表情、雰囲気など色んなものを総合的に使って意志疎通を図っています。しかし、インターネット上でのコミュニケーションでは言葉が主になるため、相手に意図が伝わりにくくなり、限られた情報のみで解釈し、自分の価値観で受け取ることになり、言葉の真意が伝わらず誤解が生まれやすくなる危険性があります。

本当はそんなつもりでメールしたわけではないのに誤解されたという経験が私にもあります。

そして、色々なインターネットの便利なツールには助けられることもありますが、子どももオンラインゲームをしているのを見ると、今の時代はへたしたら顔も知らない、住んでるところも知らない見ず知らずの人と簡単に繋がることができると思います。なので、未成年だったらきちんと買い与える親がきちんと制限をかけて定期的にチェックして、時間を決めてさせないと永遠にできるくらいどんどんゲームが展開していく仕組みになっていますし、様々な犯罪に巻き込まれる危険もあります。

インターネットを通じてコミュニケーションが得意ではなかったり、自分の好きな事で簡単に他人とつながれたら、きっと救われる方も沢山いらっしゃいます。同じ悩みを共有できる場所があるのはすごく大切だと思います。

ただ、そのインターネットの世界にだけ依存してしまい、そこだけが自分の世界になることがとても危険です。そして様々な心の不調にもつながります。海外ではインターネット依存症で強制的に入院させて治療をしないといけなくなる事例も沢山あります。

私も、何だかカラダも心もしんどい時、ボーっとインターネットで色々検索してり、YouTubeをずっと見ていたりしている時があり、気づけばかなりの時間がたっていたりします。そして、気づいた時には目が疲れているから眠れるかと思いきや、逆に眠れなくなったこともあります。よくないなーと思いました。もちろんインターネットが全て悪いとは思いません。調べものだったり、料理のレシピだったり大変役に立つことが沢山ありますし実際とても便利だと感じています。

ですがきちんとした利用をしなければ、インターネット依存症により、生活のリズムが崩れ、不眠になり、そこにある世界しか信用しなくなったり、犯罪に巻き込れたりします。

現在は新型コロナウイルスの影響により、外出して人に会うという機会がへったため、以前よりもインターネットを見てしまうとおっしゃられます。気持ちはよくわかります。

散歩程度に外出したり、インターネットだけに偏らない生活や、暇つぶしのツールとするのみではなく目的を持ったインターネット利用を意識するなどインターネットと上手く付き合っていくことが大切です。

インターネットをしていて楽しいけど生活に支障が出ていたり、不眠になっていたりしたら、依存している可能性があります。一度、インターネットから離れてみてください。不眠のような症状が続く場合は、受診をオススメします。