コンプライアンス
- 2021年8月24日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日もすっきりしない天気の神戸です。私の心も少しスッキリしないのですが、常にポジティブな思考なので、お友達に聞いてもらったり、音楽を聞いたり、好きな食べ物をたらふく食べてイライラした気持ちや、モヤモヤした気持ちを払拭します。自分にしっかりした信念をもって前を向いてやっていけばどうってことないと思えます。そして私の考えや気持ちに共感してくれて信じてくれている仲間がたくさんいるので、常に前を向くことができます。そんな仲間がいることも誇りに思いますし、感謝しています。自分の楽しい人生で一秒も無駄な時間を過ごさないようにしていきたいと思います。そんなことを昨日ふと考えました。
さて、本日は、コンプライアンスについて書いていきたいと思います。
コンプライアンスとは企業などではよく聞いたことがあるフレーズではないかと思います。これは病院やクリニックにおいても、医者と患者の間でとても重要なことになります。幸い当院の患者さまはほとんどの方がコンプライアンスを守られている患者さまばかりで感謝しております。医療者と患者との関係性を考えるにあたり次のようなことをまとめてみました。
●クリニックでいうコンプライアンスとは
「医療者が治療方針を決定し、患者さんがそれに従い行動すること」
コンプライアンスとは医療者から患者さんに向けた一方通行のコミュニケーションのことです。患者さんが医療者の指示に従うことをコンプライアンスと呼んでいます。受諾、法令順守など決められたことを守る意味合いで使用されます。例えば、当院のような心療内科や精神科では、まずは患者さんの話をじっくり聞かせていただいた上で、医師が判断し治療をすすめていきます。ですが治療を進めていく段階で、こちらの治療方針に従わず、薬も服用しなかったりした場合は治療を進めていくことができなくなります。
●アドヒアランス
「患者さんが治療に対して積極的・前向きな考えをもつこと」
アドビアランスとはコンプライアンスに変わるものとして使用されています。これは一方通行とは違い、具体的には「患者が治療方法の決定過程に参加したうえで、その治療法を自ら実行していくことを目指すもの」とされています。患者が治療の必要性について理解し、自発的、積極的に治療を続ける姿勢のことを言います。
●コンコーダンス
「患者さんの考えと医療者の考え(治療方針や内容など)が一致するように、両者の考えを尊重しあうこと」
コンコーダンスはコンプライアンスに変わるものとして、英国で作られました。コンコーダンスとは医療者と患者さんの間には対等な関係性で話し合い、合意が得られた状態で治療方針を決定していくこととされていて、基本的には患者さん側も病気と治療について十分に知識を得ていることが前提条件になります。
このようなコンプライアンスをしっかり理解していただいた上で診察していただくと、自己治癒力を高めることにもつながり、ホメオスタシス(生体恒常性)を維持することができます。人間は元気であろう力、病気を治す力は誰にでもあります。自身で治療方針をきちんと理解し、医師との信頼関係を保つことで治癒に繋がります。