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ブログ

マインドフルネス

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日は朝から小雨が降っていた神戸です。今日は、何年振りか朝から大寝坊してしまった私です。久しぶりに焦りと漫画みたいに飛び起きました。外が雨が降っていて静かだったせいか、知らぬ間にアラームはとめて完全に熟睡しておりました。あの朝の寝坊した時とわかった時の変なスイッチがはいるのか、いつもの倍速で準備ができてしまいます。普段からその速度で準備できたらもっと時間があるのになと思いました。

さて、今日は、マインドフルネスについて書いてみようと思います。

皆さん、マインドフルネスというのは聞いたことがありますか?マインドフルネス瞑想などはきっと聞いたことがあると思います。マインドフルネスとは、いまある自分の現実を、そのまま受け止めながら瞑想することです。東洋の仏教(禅)の思想と西洋の心理学を統合し開発された精神療法になります。米国ではすでに20年以上前から研究・実践されていて、日本でもこのところ注目されるようになってきました。

マインドフルネスは「気づくこと」を意味します。気づく対象は、「いま自分が生きている瞬間の現実」です。

その現実を、「正しい・誤り」「すべき・すべきではない」「よい・悪い」といった評価を加えず、「あるがままに」感じとり、受け入れていくのがマインドフルネスの考え方になります。日本でも、マインドフルネスをとり入れた認知行動療法を行う医療機関が増えてきて成果が報告されています。また、マインドフルネス瞑想は、家庭で毎日できるリラクゼーション法としても最適です。 毎日、朝晩10分程度マインドフルネス瞑想の時間を作り、静かな部屋で以下の要領で行うとよいとされています。

・呼吸は複式呼吸で、「ゆったりと」行い、なるべくコントロールしないようにします。「呼吸のことは呼吸に任せておく」という感覚です。そしておなかや胸のあたりの動きに気持ちを向け、「ふくらみ、ふくらみ」「ちぢみ、ちぢみ」と体が動く感覚をそのまま感じるようにします。

・体の力を抜き、背筋をのばしてイスに腰掛けるか、畳や床にすわり、目を軽く閉じるか、薄く開きます(半眼)。

・瞑想中に起こることすべて、あくび、くしゃみ、周囲の音などもそのまま受け入れ、いっさい評価しません。いろいろな考えが浮かび、「うまく、瞑想できないな」と思うのも評価です。

・浮かんでくるイメージや考えを、無理に受け止めようとしたり、コントロールしようとせずありのままに受け入れます。

また、瞑想をすると前頭葉の血流が活発になり、長年瞑想をつづけることで大脳皮質の体積が増加し、加齢による変化が少ないことがわかっています。

私も以前、ヨガに通っていたこともあり瞑想は何度かしたことはあります。一番初めにした時は何だか落ち着かず、音が気になったりと集中できませんでしたが、何回か続けていくうちに無になって瞑想をすると心がスッキリしたり、時にはリラックス効果もあるのか眠くなってしまっていました。そして、自宅でも忙しかったりで気持ちがしんどい時には今でも瞑想をするようにしています。落ち着かなかったり、音が気になったりするときは何かやはり疲れているなと感じていたりする時だったりします。今の自分に正直に向き合えるにでマインドフルネス瞑想はおすすめです。

最後にマインドフルネス瞑想をしている時の考え方を挙げてみます。

●瞑想中にわき上がる思いなどに対して「よい・悪い」の評価をしない

●わき上がる思いから「逃げようとしない」

●感じた感覚は「心を開いて受け止める」

●不安な気持ちは「自分そのものだと思わずに自分を信じる」

●不安な気持ちに対して「どうにかしようと考えない」

●不安な気持ちでも「あるがままに受け止める」

●自分の気持ちや慣習に「とらわれない、固執しない」

一言でいえば雑念を払うと言いますか、余計な事を考えず、無になってみることです。

マインドフルネス瞑想などで、1日忙しく過ごした後でも少しでも自分と向き合える時間があると疲れた体や心が軽くなることもあります。よければ試してみてください。