便利さと豊かな気分
- 2021年11月2日
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こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日も天気のよい神戸です。空気が気持ち良いです。最近、よく見るYouTubeは、旅するYouTubeを良く見ます。簡単に海外には行けなくなった今、YouTubeでリアルな海外を映してくれているので、テレビの旅番組より、個人的にはすごく好きです。昨日は南米を旅するYouTubeを見ていて思ったことは、ライフラインも整備されていなくて、家電ももちろんなくて日本に比べたら、見るからに不便なことは確かなんですが、色んな工夫をして、自給自足をして生活されている方たちの姿を見ると、日本の便利な生活に慣れてしまっている今、逆に頼りっぱなしで、ちょっと不具合が生じたらイライラしたりとしている自分がいたりして、便利なはずなのに豊かな気持ちではないなとふと思います。
今日は、そんな便利さと豊かな気分について書いていきます。
●便利な生活で本当に「豊か」になれるの?
スイッチひとつですぐ部屋が涼しくなり、24時間好きなときに温かいお風呂に入れる生活。パソコンを開けば瞬時に情報検索ができ、1回もメールで無数の人とつながれる生活。昔の人には夢でしかなかったような「便利な生活」を、今では誰もが当たり前に送っています。
しかし、豊かさを享受している私たち自身は、本当に毎日「豊かな気持ち」で生活できているでしょうか?
・24時間電気が使えて便利になった。
→つい夜更かしが続き、体調を崩してしまう。体を動かす機会が減って、運動不足になってしまった。
・携帯電話でいつでも連絡をとれる
→夜中でも休日でも会社や苦手な人から電話がかかってきて、逃げられない
・駅の自動改札がスムーズになった
→前の人がちょっとモタモタするだけでも、イライラしてしまう
・電化製品が増えて便利になった
→ちょっとした不具合でも、うんざり。高機能な製品が発売されるたびに目移りして、持っている物に嫌気がさしてしまう
・メールで会話ができて便利になった
→すぐ返事がないと不安になる、相手の気持ちが分からず気を揉んでしまう。
●便利を手に入れた代わりに、失ったもの
かつて、便利な生活は「夢」でした。しかし、夢がかなってしまえば途端に忘れ、さらなる夢が掻き立てられます。すると、現状に少し不都合が生じたり、もっといいものを見聞きするだけで、苛立ったり、気持ちが落ち着かなくなってしまうものです。また、手にした便利さ、たとえば、1日中電気を使える便利さが睡眠リズムを壊し、心身を蝕むリスクもあります。通信機器が普及すればどこにいてもタスクや情報検索に追われ、人間らしいコミュニケーションに時間を割く余裕もなくなります。さらには、常に進化する便利ツールを買うために、いつまでも働き続けねばならない窮屈さもついてきます。
「幸せのパラドックス」という言葉があるように、幸せは手にしたそばから価値を見失い、欲望は無限に広がってしまうもの。便利さも一度手に入れれば「デフォルト」になり、不便さが許せなくなります。さらに、幸せが生む新たな不幸(健康阻害や金銭問題、環境問題、人間性の崩壊など)にも対峙しなければならなくなります。
たまに不便に戻ってみる必要もあるかもしれませんね。