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偏見や差別について

こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、台風の影響か体もしんどかったり、頭痛が治らなかったりされている方もたくさんおられるのではないでしょうか。そんな時は無理をせず過ごしてください。私は、昨日はお休みだったので、くせ毛でウネウネが悩みだった髪の毛を綺麗にしてもらいに美容院にいってきました。期待通りの髪質になり大満足でした。美容院に行くとやはり気持ちが前向きになりますね。

さて、本日は偏見や差別について書きたいと思います。社会的カテゴリー(性別、人種、年齢、出身地、職業など)によって、生じてしまう「偏見・差別」してはいけないとわかっているのになかなかなくならないのも事実です。なぜ、偏見や差別が生じてしまうのか、どうすればなくすことができるのでしょうか。

●社会集団から生まれる偏見や差別

人間が営む生活において、あらゆる状況や場面で偏見や差別が生まれていると思います。たとえば、心の中で偏見だとは思いながらも、「女性のほうが家事や育児に向いている」「男性のほうがリーダーシップがある」といった固定観念を持つ人は案外多いのではないでしょうか。社会心理学的では、偏見、差別はそれぞれに定義があるという。

まず、ステレオタイプとは、「ある集団に属する人々に対して、特定の性格や資質をみんなが持っているように見えたり、信じたりする認知的な傾向」、偏見は「そのステレオタイプに好感、憧憬、嫌悪、軽蔑といった感情を伴ったもの」そして差別は「ステレオタイプや偏見を根拠に接近・回避などの行動として現れたもの」としている。

●敵を見下すことで自己肯定感を高めるのが本質

人には有利になりたい、偉くなりたいという心理」があるからです。たとえば、自己肯定感が低い人が、違うタイプの人をけなして、自分のほうが上だと思うことで、相対的に自己肯定感を補うのが一般的なケースと言えます。心理学では、人は味方と敵を分ける心理が働き、自分にとって大社切な味方を「内集団」、それ以外の敵を「外集団」と区別するのが基本的な考え方とされます。

外国人差別はこの典型的なパターンです。特にヘイトスピーチの対象となりがちな在日韓国人や中国人は、日本人にとって身近な存在だからこそ敵だと判別されやすく、偏見や差別が頻発するのだ。偏見や差別にさらされる対象は、LGBTや障がい者などのようにマイノリティー側であることが多い。

日本は諸外国と比べても、自分たちが社会の中で「普通」の存在だと考えることで安心感を得る人が多い傾向があります。障がい者問題、性的マイノリティー問題、民族差別の問題においても、偏見や差別を持つ側がマジョリティーであることに安ど感を抱き、日々の生活を送っています。日本では、原理的にあらゆる意見が多数決によって決められることが多く、少数者の意見が黙殺されやすいのも確かです。

●マイノリティーへの理解が必要不可欠

偏見や差別が生じてしまうのは仕方のないことであり、決してゼロになることはないと考えるほうが多数派かもしれないです。個人的な感情はどうしょうもないと考える人も多いかもしれない。それを仕方がないことだと社会が認めてはいけない。日本社会も徐々に偏見や差別がいけないことだという認識がふかまりつつあるようにも思えますが、現実ではまだまだマイノリティーへの理解は足りていない。差別根絶のためには、まず、知識を得ることが最初の一歩になるのではないでしょうか。