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健やかな眠りの意義

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、関西は各地で大雨の予報、普段と変わらなかったのですが、夜中に微熱が少し出たため、あまり熟睡は出来ませんでした。朝起きたら、熱は下がっていましたが、倦怠感はまだあり、打った箇所はまだ違和感はありますが何とか大丈夫です。ワクチン打つ打たないで賛否両論はあると思いますが、ワクチンですので様々な副反応もあるといいうことをきちんと認識して打つべきだと私は思いますし、色んな事情で打たない方もたくさんいっらしゃるのでその方たちに対する理解も必要だと思いました。

今日は、健やかな眠りの意義について書いてみようと思います。皆さん、毎日満足いく睡眠と休養はとれていますか?

健やかな睡眠があってこそ十分な休養をとることができます。

現代生活はシフトワークや長時間勤務・受験勉強・インターネットやゲームをしての夜型生活など、睡眠不足や睡眠障害の危険で一杯です。睡眠不足による産業事故、慢性不眠によるうつ病や生活習慣病の悪化など、睡眠問題を放置すると日中の心身の調子にも支障をもたらします。

私たちは人生の3分の1を眠って過ごします。最も身近な生活習慣である睡眠にもっと目を向けてみませんか?

質の高い眠りは心身の休養のために欠かすことはできません。ですが、現代社会は、シフトワーク(交代勤務)の増加・通勤や受験勉強をこなすための短時間睡眠・夜型生活の増加など、睡眠や体内時計の変調を引き起こすさまざまな要因が溢れています。

日本人の睡眠時間は平均7時間42分で、過去20年にわたり減少を続けています。特に40代・50代の働き盛りの年代層の睡眠時間は7時間そこそこであり、週末に平日より1時間ほど長く眠ることで何とか睡眠不足の帳尻を合わせているようです。また女性で睡眠時間が短いのが目立ちます。子どもたちの遅寝や睡眠不足が学習能力や情緒形成へ及ぼす悪影響も懸念されています。仕事・学業・家庭生活を含め、日常生活と睡眠・休養のバランスをどのように保って健康生活を送るか私たちの知恵が試されています。

睡眠不足だけが睡眠問題ではありません。睡眠の病気(睡眠障害)が増加しています。睡眠障害の種類は100種類近くもあり、不眠症や睡眠時無呼吸症候群をはじめとする日本人でもよくみられる数多くの睡眠障害があります。

睡眠不足や睡眠障害による休養不足は人間の精神と身体に悪影響をもたらします。例えば短時間睡眠や不眠が続くと、強い日中の眠気・作業能率や注意力の低下・抑うつなどが出現し、結果的に人為的ミスの危険性を増大させます。

アラスカでのタンカー事故、スペースシャトル・チャレンジャーの墜落、スリーマイル島での原発事故など勤労者の睡眠問題が原因となった大きな産業事故がいくつも知られています。日本でも過酷な勤務条件による長距離ドライバーの居眠り運転や、睡眠時無呼吸症候群を患っている新幹線運転士の居眠りによる緊急停止事故などが問題になりました。このような睡眠問題によって生じる経済・社会資本の損失は米国・日本ともに年間数兆円に上ると試算されています。

睡眠は休養に必須であるだけではなく、記憶・気分調節・免疫機能の増強など、さまざまな精神機能や身体機能に関連しているとされています。

健やかな睡眠を保つことは活力ある日常生活を送るための基本であるといえます。

睡眠問題は万病のもとです。

睡眠障害は多くの心の病気でもとっも認められる症状の一つです。ただし合併症ではありません。例えば、うつ病では他の症状に先駆けて不眠が出現することが多く、うつ病の発症や再発を予見する症状として注目されています。また長期に持続する不眠によってうつ病へ罹患しやすくなることが知られており、「たかが睡眠」と放置せず適切に対処する必要があります。

睡眠障害は生活習慣病をはじめとするさまざまな身体疾患にも影響を及ぼします。例えば睡眠時無呼吸症候群はメタボリックシンドロームにしばしば合併し、高血圧・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症・逆流性食道炎(胸やけ)などを増悪させます。睡眠不足や睡眠障害によってさまざまな生活習慣病が改善することも明らかになっています。

健やかな睡眠を保つことによって心と身体の疾患から予防する試みもはじまっています。

たかが眠りとあなどってはいけません。

快適な睡眠生活を目指しましょう。