夏の胃の不調
- 2021年8月4日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日も暑いですね。このまだまだ続く新型コロナウイルスの影響。世界中の人達が心と体が疲れ切っていると思います。オリンピックを通して色々な国の人達を見るたび、きっと複雑な思いをして日本まで来た選手たちもたくさんいるだろうと思います。プレッシャーとこのコロナ禍の中で自分のメンタルを整えて挑んでるのだろうと思います。オリンピック選手だから心が強いというわけでも決してないわけですよね。この新型コロナウイルスの影響は想像以上に出ていることを最近実感します。心の不調を放っておくと治療も長引く可能性もあります。無理なさらずいつでも当院にご相談ください。
さて、今日は夏の胃の不調について書いていきます。
夏になって暑い日が続くと、食欲不振や胃もたれ、胃痛、胃のムカムカなど、胃の不調があらわれることがあります。この胃の不調は、夏バテと関係していることも多く、倦怠感や下痢、不眠などのさまざまな症状が同時にあらわれることもあります。原因も暑さに関連するものはもちろん、食生活や睡眠などの生活習慣を見直して胃の不調や夏バテの対策をしましょう。
●症状・胃の不調、夏バテ
胃の不調にはさまざまな感じ方や不快感がありますが、代表的なものには以下の症状があります。
○胃の不調の症状
食欲不振、胃もたれ、胃痛、胃が重い、胃が苦しい、胃がムカムカする、胃の不快感、吐き気など
夏の胃の不調は夏バテと関係していることも多く、以下のように食欲不振や胃もたれなど、胃の症状をはじめとしたさまざまな症状があらわれることがあります。ただし、夏バテとは病名はなく、夏の暑さからくるさまざまな体調不良の総称であるため、特定の決まった症状があらわれるといったものではありません。
○夏バテの症状
食欲不振、胃もたれ、倦怠感、下痢、不眠、体力の低下、思考力の低下、意欲の低下など
以上のような漠然とした胃の不調や夏場てに関係する胃の不調以外にも胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など、一年を通じて胃の不調につながる疾患があります。
◎胃の不調があらわれる代表的な疾患と主な症状
・胃腸炎/ストレス性胃腸炎
胃痛/胃の不快感/腹痛/下痢/吐き気/嘔吐など
・胃潰瘍/十二指腸潰瘍
みぞおちの痛み/背中の痛みなど
・逆流性食道炎
胸やけ/胃酸が口や喉まであがってくる/胸がひりひりするなど
●原因・暑さ、夏バテ、 自律神経の乱れ
夏バテとは、夏の暑さに身体がうまく適応できずに、さまざまな不調があらわれることがあります。夏バテの大きな原因のひとつと考えられているのが、自律神経の乱れです。自律神経は交感神経と副交感神経の2種類が寒暖に合わせて働くことで、体温を一定に保っています。
夏バテは、この、体温を調節するうえで重要な役割を担う自律神経が、暑さのせいでうまく機能できずに働きが乱れ、体温調節のバランスが崩れることで、胃の不調をはじめとしたさまざまな体調不良を引き起こすと考えられています。
●そのほかの原因、冷房 冷たい飲食物 生活習慣
暑さ、夏バテ自律神経の乱れなどのほかにも、夏の胃の不調には、次のような原因が考えられます。
・エアコン・冷房(クーラー)
夏の暑い屋外と冷房の効いた涼しい屋内を行き来すると、身体はその都度、温度や湿度の差に順応する必要があります。そのため、温度・湿度に急激な差がある環境やそのような環境を頻繁に行き来することは、身体の調節機能を酷使し、体力の消耗や自律神経の乱れにつながり、そこから胃の不調へとつながっていきます。
また、温度・湿度が保たれた快適な環境に身体が慣れてしまうと、本来の体温調節機能が衰えて身体が冷えやすくなります。冷房が効きすぎた環境も身体を冷やす原因になります。
このような冷えは、血管を収縮させて血流が悪くなり、胃腸の動きを鈍くします。それが胃酸や胃粘液の分泌低下に繋がり、食欲不振や胃もたれ、下痢などの胃腸の機能低下が生じやすくなる原因となります。
・冷たい物の摂りすぎも胃腸を直接冷やしてしまうため、胃腸の働きが鈍くなって、消化不良や下痢などの原因になります。
・不規則な食事習慣や睡眠不足などの生活習慣の乱れは、胃に負担がかかったり自律神経のバランスも崩れやすくなります。
●予防・対処法ポイントは冷やさない生活習慣の改善
◎室温の調節 目安は温度差7℃以内 室温28℃程度
◎冷たい飲食物の摂り過ぎに注意
◎生活習慣の改善
◎適度な運動
◎お風呂はぬるめのお湯で湯舟に浸かる
●食べ物・飲み物で予防・改善
◎胃に優しい・消化に良い飲食物を摂る
おかゆ、うどん、豆腐、卵、白身魚、脂肪の少ない肉、じゃがいも、大根、かぶなど
◎夏野菜・果物を食べる
●胃が不調なときは刺激の強い飲食物の摂り過ぎに注意
・胃に刺激が強い主な飲食物
お酒、アルコール、カフェイン、炭酸飲料、香辛料、酸味の強いもの、油分の多い飲食物など
この暑い夏を少しでも元気に過ごせるように出来ることから試してみてはいかがでしょうか。
また全く症状がよくならない場合は医療機関を受診することをおすすめします。
医療機関を受診した方がよい目安としては、次のような場合です
・症状が2週間以上続く
・黒い便がでる
・激しい痛みがある
・発熱や黄疸を伴う場合
無理をすることなく皆さまが快適な夏を過ごせますように。