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妄想性パーソナリティ障害

こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、まだまだ冷房が必要な気候ですね。最近はまだ日中も汗をかくこともあり毎日服装に困ってしまう私です。ちょっと秋物の羽織ものを着ていったのですが、日中は汗だくになりました。もう少し過ごしやすくなるといいなと思います。最近、ずっと見ていた韓国ドラマが見終わり、ストーリー的にも悪者とかが出てこないのでとても最後まで見やすかったです。韓国ドラマにハマったのも、愛の不時着が始まりなのですが、あのドラマは一言では言えないくらい感動したドラマでした。そしてあのドラマを観ることにより知らなかった世界がたくさん見れたのも良かったと思います。例えば、北の話で、監視されている国と昔から言われていましたが、真実はわかりませんが、ずっと盗聴している部隊が合ったり、あらゆるところにカメラが設置してあったり。あのドラマではちょっとやり過ぎのようなところはありましたが、日本でも今は街のいたるところに防犯カメラが設置してあるので、事件や事故にとても役に立っていると聞きました。映像の解析技術も昔よりよくなり鮮明に顔がうつしだすこともできるのだそう。とても重要な証拠としてとても役に立つそうです。安全のためにも防犯カメラなどは大切な存在ですね。

さて、本日は、妄想性パーソナリティ障害について書いていきたいと思います。

●妄想性パーソナリティ障害とは、他者の動機を敵意や有害性のあるものと解釈する、他者に対する根拠のない不信や疑いの広汎なパターンを特徴とします。

・妄想性パーソナリティ障害の患者は、他者が自分を搾取したり、欺いたり、害を与えたりしようと計画しているのではないかと疑っているため、侮辱、軽蔑、脅しがみられないか常に警戒しています。

・妄想性パーソナリティ障害の診断は、生活の多くの側面での不信や疑いなどの、特定の症状にも基づいてくだされます。妄想性パーソナリティ障害の患者は他者を信用せず、自分の感じ方に何の根拠もない、または不十分な根拠しかない場合でも、他者が自分に害をなそうとしている、または自分を欺こうとしていると考えます。妄想性パーソナリティ障害のは米国の一般の人の約2~4%以上にみられます。

他の病気もしばしば認められる場合もあります。例えば、妄想性パーソナリティ障害の患者さんには以下の病気の1つ以上もみられる場合があります。

・統合失調症または統合失調症に似た病気のいずれか

・社会恐怖症(社交不安症)などの不安症

・心的外傷後ストレス障害

・アルコール使用障害

・別のパーソナリティ障害(境界性など)

●症状

妄想性パーソナリティ障害は、他者が自分を搾取したり、欺いたり、害を与えたりしようと計画しているのではないかと疑っています。患者は、いかなるときでも、理由なく自分が攻撃されるかもしれないと感じています。証拠がほとんどないかまったくない場合でも、自分の疑念や考えを主張し続けます。

・敵意と感じる体験の解釈

しばしば、妄想性パーソナリティ障害の患者は、他者が自分を大きく取り返しのつかないほど傷つけたと考えています。侮辱、軽蔑、脅し、および不忠がみられないか警戒しており、発言や行動に隠れた意味がないか探ります。自分の疑念を裏付ける証拠を探そうとして他者を詳細に吟味します。例えば、手伝いの申し出を、自分が一人で仕事をすることができないとほのめかしていると誤解することがあります。なんらかの形で侮辱された、または傷つけられたと考えると、患者は自分を傷つけた相手を許しません。傷つけられたと反応し、反撃したり、怒ったりする傾向があります。他者を信用しないため、自分のことは自分で行い、主導権を握っていなければならないと感じています。

・人間関係に及ぼす影響

妄想性パーソナリティ障害は、他者に秘密を打ち明けたり、他者と親密な関係を築いたりすることためらいますが、それは情報が自分に不利な形で使われているのではないかと心配するためです。友人の誠実さや配偶者またはパートナー貞節を疑います。極端に嫉妬深い場合があり、自分の嫉妬を正当化するために、配偶者またはパートナーの活動や動機について絶えず問いただすことがあります。このため、妄想性パーソナリティ障害の患者さんは付き合いづらい場合があります。他者が患者に対し否定的に反応すると、その反応を自分がもともと感じていた疑念を裏付けるものととらえます。

 

妄想性パーソナリティ障害の症状を簡単にまとめると次のようになります。

・他者が自分を利用している、傷つけている、または裏切っていると、十分な理由もなく疑っている。

・友人や同僚の信頼性について根拠のない疑いにとらわれている

・情報が自分に不利に使われるのではないかと考え、他者に秘密を打ち明けたがらない。

・悪意のない言葉や出来事に、誹謗、適意、または脅迫的意味が隠されていると誤解する。

・侮辱、中傷、または軽蔑されたと考える場合は、恨みを抱く

・すぐに自分の性格や評判が批判されたと考え、性急に怒りをもって反応したり、反撃したりする。

・疑うべき十分な理由もなく、自分の配偶者またはパートナーが不貞を働いているのではないかと繰り返し疑う。

●治療

妄想性パーソナリティ障害に有効な治療法はないですが、患者さん本人が協力する意思があるなら、認知行動療法が有効になることがあります。