妊娠・出産・育児休業に関するハラスメント
- 2021年7月13日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。まだカラっとした天気になりませんが、早く夏がきて秋にならないかと思っています。年を重ねたのもあるのと、最近の地球温暖化のせいか尋常じゃない夏の暑さに耐えられなくなってきています。暑すぎますよね最近の夏は。新型コロナウイルスの影響がはじまり、従来の夏の楽しみができなくなってしまい、簡単に海外旅行にも行けなくなり本当につまんない。と思ってしまうのですが、いつもピンチをチャンスに変えたいと思って生きている私は何とか楽しもうといつもあれこれ考えています。おうち時間が多くなった今、家にいる時間が長いから、私はいかに快適に過ごすことができるかを考えて、ちょっと素材がよいルームウエアだったり、お風呂上りに履くフカフカのスリッパだったりを新調してみました。これはかなりテンションがあがり、快適に過ごせます。最近買ったうUCHINO というところのタオル地のサンダルスリッパです。お風呂上りにいつも履いていますがふかふかで気持ち良くてでオススメです。
さて、今日は妊娠・出産・育児休業に関するハラスメントについて書いてみます。
妊娠・出産・育児休業に関するハラスメントには、制度等の利用への嫌がらせ型と状態への嫌がらせ型があります。
◎対象となる制度又は措置
●男女雇用機会均等法が対象とする制度又は措置
①産前休業
②妊娠中及び出産後の健康管理に関する措置(母性健康管理措置)
③軽易な業務への転換
④変形労働時間制での法定労働時間を超える労働時間の制限、時間外労働及び休日労働の制限並びに深夜業の制限
⑤育児時間
⑥坑内業務の就業制限及び危険有害業務の就業制限
●育児・介護休業法が対象とすり制度又は措置
①育児休業
②介護休業
③子の看護休暇
④介護休暇
⑤所定外労働の制限
⑥時間外労働の制限
⑦深夜業の制限
⑧育児のための所定労働時間の短縮措置
⑨始業時刻変更等の変更
⑩介護のための所定労働時間の短縮等の措置
以上の措置は認められています。
ですが、実際には産前休業の取得を上司に相談したら、「休みを取るなら辞めてもらう」と言われたり、時間外労働の免除について上司に相談したところ、「次の査定の際は昇進しないと思え」と言われた例などがあります。これも全てハラスメントになります。
そして、職場で制度を利用しようとすると阻止されるような言動が実際にはたくさんあります。
育児休業を取得しようとしている男性に対して、「男のくせに育児休業をとるなんてあり得ない」と上司に言われたり、介護休業について請求する旨を周囲に伝えたら、同僚から「自分なら請求しない。あなたもそうすべき」と言われたなど実際に起こっているハラスメントになります。
そして、状態への嫌がらせ型というのは、女性労働者が妊娠したこと、出産したこと等に関する言動により就業環境が害されるものをいいます。
対象となる事由としましては
①妊娠したこと
②出産したこと
③産後の就業制限の規定により就業できず、又は産後休業したこと
④妊娠又は出産に起因する症状により労務の提供ができないこと若くしはできなかったこと又は労働能率が低下したこと。
⑤坑内業務の就業制限若しくは危険有害業務の就業制限の規定により業務に就くことができないこと又はこれらの業務に従事しなかったこと。
典型的な例としましては、上司に妊娠を報告したところ「他の人を雇うので早めに辞めてもらうしかない」と言われた。などがあります。
こうして書いてみると本当に今思えばハラスメントだなと思うことが普通にあったことを思うと、その時にたくさん傷ついたり、色んなことを諦めないといけなかった人がたくさんいたのだろうと思います。
日本はまだ男性の育児休暇を取得するのはマイナスのイメージでとらえられたり、妊娠をしただけで何だか悪者みたいな言い方をされたり、出産したらしたらで元の部署には戻れなかったりと。本当によく聞く話です。これだけ少子化で子どもが少ないと言われている中で、とても残念です。
職場によって規定がそれぞれあるので一概には言えませんが、日本はまだ男が働き女が家庭で子育てするのが当たり前かのような社会です。きっとそんなことも言ってられない時代がいつか来るのだと思います。
企業にもよりますし、職種にもよりますが外資系企業で働く友人に聞くと、男性社員がスーツに抱っこベルトで我が子を連れて出社は当たり前なのだそう。誰も変だとも思わないし、会社でも認めらているし、夫婦で働いていたら分担して子育てするのは当たり前なのだそう。勤務中も我が子が泣けばミルクを挙げるし、まわりの同僚もサポートするのも当たり前。日本もいつかはそれが当たり前な社会になって欲しい。と思いました。
妊娠、出産、介護といつ起こるか分からないことに対してのハラスメントが少しでもなくなる日本になって欲しいですね。