寒暖差疲労
- 2021年10月12日
- クリニックブログ
こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログをご覧いただきありがとうございます。昨日、YouTubeを見ていたら、久しぶりに、We are the world が流れてきました。チャリティーソングなのですが、昔からとても好きな歌です。学生の頃にこの曲の話をしながら、この曲に込められた思いを恩師から聞いて、この曲の意味を知り、聞きながら友だちと涙したことを思い出します。そこで知らなかったアフリカなどの外国の悲惨な現状をしり、ショックを受けたことも覚えています。将来、何か自分たちでもできることをしたいね。と友だちと話したのも懐かしいです。とっても好きな歌です。
最近は夏のような暑さだったけれど、今週末あたりからグッと気温が下がると言われています。このような寒暖差からくる自律神経が乱れることで不調になる「寒暖差疲労」。どのようなものか書いていきます。
●寒暖差疲労とは
気温の寒暖差が大きいことにより、自律神経の機能の乱れ、体が疲れることを寒暖差疲労といいます。人は体温を調整する際、自律神経を使って、体を震わせることで筋肉を動かしたり、血管を収縮させ筋肉を硬くすることで体温を上げます。一方、汗をかくことで体温を下げる身体活動も行うため、それらの働きが1日の中で何度も切り替わると、自律神経が過剰に働き、疲労を誘発します。エアコンで例えると、暖房と冷房を1日のうちに交互に何度も使用すると、エアコン本体に負担がかかるイメージです。寒暖差が大きい季節の変わり目に風邪をひいたり、体調を崩したりする人が多くなるのも、これが理由の一つです。
●寒暖差疲労の主な症状
・肩こり、腰痛、頭痛
・めまい、不眠
・食欲不振、便秘、下痢
・イライラ、気分の変化
・冷え、むくみ
●おうちでできる寒暖差疲労対策
①身体の局所を温める
筋肉や内臓を温め、深部体温を上げることで、自律神経を整えましょう。特に四肢や背骨の周囲は自律神経に関連の深い神経があり、働きを強めます。
②運動をする
散歩、インターバル歩行で循環を良くしたり、筋肉を増やすことで、自律神経を鍛えましょう。
・散歩は距離ではなく、一定のリズムで15~30分、ほどよく行うことが大切
・インターバル歩行は、3分ゆっくり歩き、3分早歩きを繰り返す運動を15~30分程度実施
③首の筋肉をストレッチする
ストレスにより緊張しやすい筋肉を緩めることで、副交感神経を優位にします
・両手を後頭部に添えた状態で手の重みで首の後ろを伸ばす
・ゆっくり上を向くことで首の前を伸ばす
・肩甲骨周り、腰(骨盤の周り)、背中、太ももの裏、ふくらはぎの筋肉を伸ばす
④身体を温める食べ物を多く摂取する
深部体温が上昇することで臓器が安定し、自律神経も安定します。
・土の中の食べ物(根菜類)、冬や寒いところで取れる食べ物を多く摂る
⑤規則正しい生活
睡眠、排便、食事は身体のリズムを作る基本であり、自律神経に強い影響を与えます。
・太陽に当たることで、睡眠物質の前駆物質であるセロトニンを増やし、眠りやすい状態を作る。
・睡眠は7時間程度とし、夜23~朝6時の間、寝るのが理想的
・3食きちんと食事をする
④入浴(汗をかく)
1日1回はお風呂で副交感神経を優先にする、または汗をかくなどで自律神経を鍛えましう。
・必ず1日1回お風呂に入り、体温をあげる
・夜に38~40℃のお風呂に15~20分ほどつかる
・お風呂に浸からない場合は、首から肩甲部に少し熱めのシャワーを30秒~60秒あてる
⑤なるべく暖房や冷房器具に頼らない
冷暖房に頼ると自律神経を使わないため、自律神経の活動が悪くなります。
今週末から気温は下がるようです。衣替えなど早めの準備がよさそうです。寒暖差にお気をつけください。