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ブログ

心のケア

こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログご覧いただきありがとうございます。今日は一気に冷え込み始めましたね。朝起きるのがツライ。布団から出るのが本当に苦痛になってきました。ですが、休みの日の2度寝とか最高に気持ち良いです。ですがこれからインフルエンザも流行してきます。うがい手洗いを徹底して体調管理には気をつけていきたいですね。

さて、今日は心のケアについて書いてみたいと思います。

最近の衝撃なニュースとして、中学生が同級生を殺めてしまった事です。同じ年くらいの子どもがいる私としてはすごい衝撃でした、しかも普段の何も変わらない日常の中で起こったことに驚きました。何があったの?と真っ先に思いました。どんな理由でも人の命を奪うことは許されない。それと同時に思ったことは、惨劇を目撃してしまった周りの生徒たちの心です。思春期で何事にも敏感で多感な時期の子どもたちが目の前で起こったこと。相当深い傷になり残ってしまうだろうと思いました。

どんなに願っても被害者はもう戻ってきません。親御さんの気持ちを考えると本当に胸が苦しくなります。朝、いつものように見送った我が子が変わり果てた姿で帰ってくるなんて、自分に置き換えると本当に耐えられない。きっと現実がなかなか受け入れられないと思います。

このような事件が起こると、だいたいは、スクールカウンセラーを直ちに派遣。といったニュースがすぐ流れます。

いつも私は思うのですが、事件が何か起こってから行動するというイメージがいつもあり、もっと日本の中学校、高等学校などで、常日頃からスクールカウンセラーをきちんと機能させていればな未然に防げることもあるのでは。と思っています。

ほとんどの学校で名前だけのスクールカウンセラーが多く、ほとんどの生徒は利用していないと聞きます。なぜか聞いてみると、相談にしに行くのが恥ずかしい。一度行ったけど、全然話しを聞いてくれなくて合わなかった。こんなこと相談していいのか分からない。という声があります。

友達や家族にも言えない悩みや愚痴などたくさん持っている生徒は意外にも多く、吐き出せる場所が学校にあったらそれだけで色んな問題解決できるんじゃないのかな。と思っています。

今回の事件も加害者はもちろん一生罪を償うべきだと思います。当然かばう気持ちはないです。ただ、わずか15歳くらいで、人を殺めてしまうまでの感情がなぜ起こったのか、普段から何か抱えていなかったのかなど、気になります。

私たちの仕事は、たとえ犯罪を犯していても目に前の患者さんを助けるのが仕事です。だからこのような事件を見ると、加害者がそうならないために何かできることはなかったのかなとも考えてしまいます。決して犯罪を肯定する気持ちはありません。

このような事件が度々起こると、人の心のケアを仕事とする職種すべてにおいて、日本は全く身近にはないのかなとも思います。何かしら孤独を抱えて生きている人がたくさんいるのだろうと思いました。そして、学校でのきちんと機能しているカウンセラーの存在、誰でも相談しやすいカウンセラーというのが今後必要になってくるような気がしました。

心のケアをする側は、ただ教科書どおりに話を聞くのではなく、一人一人の特性を正しく理解する力、感性や経験値、自分自身を過信せず、向き合うことが大切だなと感じます。