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心の病を持つ家族への接し方

こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログご覧いただきありがとうございます。今日は冷たい風が朝から吹いていました。昼間と夕方からの気温の差がだいぶありますので皆さん暖かくして過ごしてください。昨日は、毎日の日課のエアロバイクを漕ぎながらいつものYouTubeライブを見ていました。そして今日は応援する美容家さんの誕生日。性別で言うと男性ですが、とても思いやりがあり、頭の回転がよく面白いので爆笑しながらインスタライブなどを観ています。昨日は、英会話のオンライン教室の話をされていてちょうど私は今オンラインでできる英会話を探していたので一つ情報が知ることができました。こんな感じで知らなかったことが知ることができたり、リアルタイムの配信が楽しくて好きです。多様な考え方を知り、自分の世界がどんどん広がっていき、活用して良かったなと思うところです。

さて、本日は心の病を持つ家族への接し方について書いていきます。心の病は、患った人にフォーカスをされることがほとんどだと思いますが、その当事者を見守る家族にはあまり目を向けられることは少ないかと思います。支える側は、想像以上にストレスを抱えている方がほとんどです。まわりにはなかなか相談しにくく、つい、目の前の心の病を持つ家族にあたってしまうということもよく聞きます。

●家族が感情的になると心の病は悪化、再発しやすくなる

大切な家族が心の病を患うと、心配な気持ちや不安な感情が生じてしまうものです。そのため、「これからどうしたらいいの?」「私の接し方が悪かったのかしら?」などと動揺したり、場合によっては「私は苦労ばかりかけられている」「どうして良くならないの」などと苛立ってしまうことがあるかもしれません。

しかし、感情をそのまま心の病を持つ家族にぶつけられると、向けられた側はつらくなり、追い詰められてしまいます。1960年代、イギリスの研究者が統合失調症の再発と家族の感情表出との関係を研究したところ、感情表出の高い家族と接する人ほど統合失調症の再発率が高くなっていることが分かりました。その感情表出には、次の3つのタイプがあるとされています。

①相手を批判するタイプ

病状や療養中の生活態度等について、批判的な言葉や態度を露わにすること

例えば、「いつまでも寝てていいの?」「なまけ病なんじゃない?」など批判的な気持ちをぶつける。

②相手に敵意を向けるタイプ

相手に対して敵意の感情を露わにすること

例えば、「もう世話なんてしたくない」「一緒にいたくない」などのように、相手に怒りや憎しみの気持ちをぶつける

③情緒的に巻き込まれるタイプ

相手の状態に情緒的に巻き込まれること

例えば、「本人がいちばん苦しいのだから、家族は楽しんではいけない」などのように、相手の状態に自分の心が左右されてしまう。

心から心配する家族だからこそ、このような感情が生じるのだと思います。しかし、心の病を抱えた人にとっては、このような家族の思いが非常に強いプレッシャーとなり、回復の妨げになってしまうのです。

●感情を抑圧しすぎると、いずれは我慢しきれなくなる

とはいえ、自然な感情を抑え続けて生活するのはつらいものです。家族はどのように感情を真マネジメントしていくとよいでしょうか?

まず、感情的になりやすいのは、家庭という密室の中だけで、家族の問題に向き合っていることが大きな要因になっていると考えられます。つまり、感情を外に向けて発散してないため、家庭の中で感情をぶつけてしまうものと思われます。

感情を家庭の外で表出できない事には、「話を聞いてほしいけど、他人に家庭の事情を知られたくない」といった思いもあるかもしれません。また「私が支えなければ」「弱音を吐いてはいけない」といった思いから、感情を抑えているのかもしれません。そのままでいるといずれは我慢しきれず、感情を家族にぶつけてしまうこもしれません。

心の病を持つ家族の皆さんは孤独を抱えて毎日、目の前の心の病の当事者と共に生活されていると思います。他人にはなかなか相談するのが難しいとおっしゃる方もおられます。地域の活動支援センターなどの福祉サービスを利用し、家族会などに参加してみるという方法もあります。参考にしてみてください。