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ブログ

捉われない生き方

こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログをご覧いただきありがとうございます。昨日は、ある記者会見で報道は盛り上がっていましたね。私は、家族が抱擁したシーンを見て何だか涙出ました。日本の制度により普通の日本人として生きていくことができず、好きな人ができて普通に人なら幸せの絶頂だったのに精神的に追い込まれ体調を崩すまでになってしまった事、すごく悲しい気持ちになりました。新しい土地で、幸せになって欲しいなと昨日は感じました。

日本はまだまだ、なければならない精神が強く、風習や慣習により考え方も固定観念を持った人もたくさんいます。それが故に、差別や偏見が生まれ、今まで前例がない事だったり、人と違うことが受け入れられないお国柄だと私は思います。もちろん、日本料理やおもてなし、勤勉な面など日本だからこその他の国ににない良いところはいっぱいあります。ですが、日本という国でいると生きていると生きづらさを感じている方は沢山いらっしゃいます。ルールを守ることは大切ですが、~でなければならない。という固定観念を持ったまま相手に意見を押し付けると傷ついてしまう人がいます。

昨日、いつも応援させてもらっている美容家の三上大進さんの雑誌で出ていたインタビューを読んで、とても共感することがあったので、紹介したいと思います。私は、夜な夜な彼が繰り広げるインスタライブが好きで良く見ています。

三上さんは生まれつき、手の指が7本しかありません。障がいというカテゴリーにとらわれず、前向きに生きていく姿がすきで以前から注目していました。幼稚園の頃は、左手はいつか生えてくると思っていましたが、生えてこなくてそこから人と違うということを認識し始めます。

ここから三上さんのインタビューで共感したところを書いていきます。

大学時代に、フィンランドに留学した時に、自分の左手の障がいを見ても誰も何も気にしない。人は誰しも違っていて当たり前。違っているからといって、その違いによって評価が下がらない。というのが心地よかった。

でも、日本に帰ってきたら、やはりその違いを突き付けられることが多い。心ない言葉を投げつけらたり、水をかけられたり。フィンランドでは浮かびもしなかった『障がい』という言葉を、いやでも意識させられてしまう、それが日本なんです。悲しいけれど。

障がいは乗り越えるものではなく、向き合うもの。

たとえば車いすのい人が階段登れないなら、車いすの人が障がいなのではなく、その階段が障がいなのです。つまり、障がいとは、本人が作るものではなくて、環境や社会が生み出してしまうもの。私も、あなたも、誰かの障がいになっているかも。だから、誰かの『できない』を否定しないで、『できる』ことを互いに探していければいいんじゃないかと思うの。

いつも振り返って考えてみることを大切にしています。

最近はLGBTQという言葉も広く知られていますよね。でも、それが単なるホットなトレンドワードになってしまっているんじゃないかな、と危惧しています。ダイバーシティやソーシャル・インクルージョン…..そんな言葉を本当に理解できているのかな?と。そんな時、昨日の自分はどうだった?といつも過去を振り返って考えてみるんです。

すると、たとえば20年前はそんな言葉もまだ存在してなかった。でもずっと前からマイノリティの人たちは存在していたのです。となると、現在の私達は意識してないことを10年後の私達は課題としているかもしれない。つまり、今も未来への過渡期に過ぎないということ。昨日知らなかったことを、今日気づいたように、今もまだ私たちが気づいていないことがたくさんあるんじゃないでしょうか。

このように語られていました。いつも三上さんの言葉には共感することが多く、そしてまさに今まで自分が気づいてなかったことに気づかせてくれます。

心療内科の診察でも、自分自身の病気に納得できず、ずっと受け入れられず病識がないまま過ごされてしまう方もいます。もちろん治療はどんどん遅れますし、一向に回復には向かいません。当院でも、いくら薬は飲みたくないとおっしゃっても、診察の結果必要と判断したらお薬の処方もいたします。ですが、心療内科や精神科で処方される薬に対して、正しい知識もなく、かたくなに飲みたくないとおっしゃる患者さんもいます。これは、もちろん大量に薬を処方する医師もいるのも背景にありますし、日本にまだまだ残る差別や偏見も原因かなといつも考えます。

三上大進さんのインスタライブ元気をもらえます。興味あればのぞいてみて欲しいです。