月経前症候群(PMS)
- 2021年11月1日
- クリニックブログ
こんにちは。神戸オイレクリニックです。 本日もブログご覧いただきありがとうございます。昨日も気温が高く、少し着こんで外出したら暑かったです。今日から11月。時間がたつのは早いなと最近思います。それを友だちに話したら、それだけ充実しているってことだよ。と言われました。確かにそうだったかもなと思いました。あっという間だったなと損した気分になるより、充実していたんだなと思う方が何だか幸せな気持ちになりました。昨日は、ようやく夏物のイ草を冬用のカーペットにかえました。そして、扇風機も全てきれいにふいて、片付けました。冬に向けてちょっとずつ準備です。皆さんは冬支度されましたか?
今日は、月経前症候群(PMS)について書いていきます。
●月経前症候群(PMS)
・主に体の症状と心の症状が出ます。
PMS(Pre Menstrual Syndrome)の歴史は、1931年にアメリカのロバートT・フランクが月経前期の症状が多くの女性にあることに注目したことに始まり、1953年にイギリスのダルトンとグリーンがこの疾患名を医学誌に発表し、以降、特に西欧諸国には定着しています。
日本では最近「月経前症候群ではないかと思ってきました」と婦人科を受診する人も増えています。
PMSの症状は、腹部緊満感・肩こり・頭痛・むくみ・体重増加・便秘・乳房緊満感といった身体的症状と、イライラ感・怒りやすい・無気力・集中力低下といった精神的症状です。
イライラが高じると、夫や子ども、あるいはパートナーに当たってしまい、「自分は子どもを虐待する母親だ」「なんてダメな人間だろう」「パートナーとして失格」などと家族や仕事場での人間関係に悩みます。
●原因は明確ではない
こういった変化は、ある程度誰にでもありますが、PMSとは症状が排卵以降月経まで長く強く続くことで、20歳前半から閉経までの2~10%の女性に起こるとされています。
歴史や文化の違いを超えて、程度の差はあるにしても、普遍的にこの疾患群の存在は認められます。
原因は、神経伝達物質のセロトニン、プロスタグランジン、食事、ライフスタイルなどにその原因を求める説などがありますが、いまだ明確ではありません。
●どうやって診断されるか
アメリカ精神医学会の定義によると、月経前1週間に以下の症状のうち4個が存在し、月経とともに消失するという周期性があること、これらの症状が日常生活に支障をきたす場合に診断され、除外項目として大うつ病を挙げています。
①気分の不安定
②イライラや怒りやすい
③不安感・緊張感
④うつ状態・自己評価の低下
⑤仕事・趣味などへの興味消失
⑥倦怠感・エネルギー低下
⑦集中力低下
⑧食行動変化(甘いものを食べたくなるなど)
⑨睡眠障害
⑩その他の身体症状(乳房緊満感・体重増加・むくみ・頭痛・肩こり)
●治療法はさまざま
原因が分かっていないがゆえに治療はさまざまです。
症状に応じて、対処治療を試みることになります。一度、専門の医療機関などにご相談ください。
私自身もPMS の症状がひどく婦人科に通っていた時期もあります。私の場合は漢方を服用して症状が改善されたように思います。ですが、人それぞれ症状も違いますので、我慢せずに一度受診することです。