熱中症と新型コロナウイルス
- 2021年7月30日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日も夏の気温の神戸です。ちょっと歩くだけでも暑いし汗がとまりません。私は常に水分と塩分補給を持ち歩いていますが、つい喉が渇いてから飲み物を飲んでいましたが、毎日ラジオで熱中症予防には、喉が渇く前に定期的に水分補給をと繰り返し聞くようになりそこから気を付けて水分を定期的に飲むようにしています。皆さんはどんなタイミングで水分補給をされていますか?
本日は、熱中症と新型コロナウイルスをテーマに書いてみようと思います。
今年も熱中症のニュースがだんだんと増えてきているように思います。この熱中症の症状、新型コロナウイルスの症状と類似し、判別が難しいとされています。熱中症と新型コロナウイルスの見分け方、予防法を見ていきたいと思います。
●熱中症の症状と新型コロナウイルスの関係は?
熱中症は、炎天下や気温の高い空間に長時間いるうちに体温の調節機能が乱れ、体内に熱を閉じ込めてしまうため、体が火照り、意識が朦朧としてきます。発熱や頭痛、めまいを引き起こし、倦怠感に襲われ、気を失ってしまうこともあります。このような症状が熱中症にもあり、発熱や息苦しさが続き、ひどい倦怠感を感じます。また、新型コロナウイルスの感染者がよく言われる味覚の異常も、場合によって熱中症でも発生するため、判別が難しいそうです。
●では、どう見分ければよいのでしょうか?
どちらも症状は似ていますが、新型コロナウイルスは暑い空間でなくても感染し、症状があらわれる為、熱中症になるような暑い空間にいたかといった「状況判断」が見分けのポイントです。また、軽症の熱中症の場合は500ミリリットル1本分」の水分をとって休むことで、体調が回復してきます。回復しない場合は重度の熱中症か新型コロナウイルスの可能性があるため、早めに医師や保健所に相談しましょう。
●予防策は?
①マスク着用時はハードな運動は控えてこまめな水分補給
マスクは新型コロナウイルスの主な感染経路である飛沫の拡散予防に有効です。ただし、マスクを着用していると心拍数や呼吸法、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇する等、身体的負担がかかります。その為、高温多湿の環境下でマスクを着用していると熱中症のリスクが高まります。マスクを着用する際は負担が強い作業や運動を避け、のどの渇きを覚える前にこまめに水分補給を心がけましょう。また、人との2メートル以上の距離をとり、一時的にマスクを外して休憩しましょう。
②エアコンを使うなら換気も大事
屋内にいても熱中症のリスクはあります。その為、エアコンは熱中症予防に有効です。ただし、新型コロナウイルス感染予防の為には、エアコンで空気を循環させるだけでなく、換気も行う必要があります。エアコンの温度を下げて、窓を開けたり換気扇を回したりして換気を行いましょう。
③体調に異変を感じたら早めに涼しい場所へ
外出時、少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが、熱中症予防に有効です。ただし、人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合もあります。その際は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動しましょう。
④日頃から体調チェックの習慣をつける
新型コロナウイルス感染予防の一環として、定時の体温測定や健康チェックを行っている方もいらっしゃると思います。これは、熱中症予防にも有効です。自分の平熱を知っておくことで、発熱に早く気づくことができます。日頃から自分の体調をチェックする習慣をつけましょう。また、体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で涼しくして静養しましょう。