〒650-0021 神戸市中央区三宮町3丁目7番10号 協栄ビル602号
078-977-8338

ブログ

産後うつ

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。

今日の神戸は暑いくらいの日差しです。そして本当に暑い。まだ体が暑さに慣れておりませんので、熱中症などには十分お気を付けください。

昨日はお休みでした。天気も良くお出かけしたかったのですが、まだまだ自粛生活なのでおとなしく自宅の掃除をしていました。平日は仕事のため、宅急便が届いても生もの以外はほぼ玄関に放置しているため、休みの日は段ボールを片付ける作業からはじまり、普段できない掃除をこなしています。昨日は天気も良く暑かったので一通り終わったところで汗だくになっていました。まだ全然部屋は片付いていないですが、ちょっと掃除しただけで達成感があり、なかなか完璧に片付けが出来ない私です。

さて、今日は、産後うつについて話をしていきたいと思います。

女性にっとっては命がけで挑む出産。きっとほとんどの人が我が子に会いたくて大きな幸せを感じると思います。ですが、この出産をきっかけにうつ病を発症する女性が多いことがわかっています。

原因としましては、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関係されているとされています。エストロゲンは脳内の神経伝達物質のはたらきに影響を与え、出産時にはその分泌量が急激に変動します。その結果産後うつ病を引き起こしやすくなるのではないかと言われています。

産後うつは、出産の二週間後から数か月程度に間に発症すると言われています。

症状としましては、気分が沈む。涙もろくなる。眠れなくなる。食欲がない。強い不安を感じる。などがあげられます。

私は、出産したことはは本当に幸せで、妊娠期間中は我が子に会える楽しみしかないという生活をしていました。日々お腹の中で成長する我が子に母性も芽生え楽しみで楽しみでした。出産となり、いざ生まれるとこの上ない喜びを感じますが、その日から育児は始まります。いくら母が手伝いに来ていても、夜中に泣けば起きて母乳をあげるには母親です。初めてみる新生児を目の前に息しているか、変な向きで寝てないかと全てが初めてで緊張し、神経を使う毎日でした。妊娠中は寝たいだけ寝ることもできたし、ごはんも食べたい時にゆっくり食べれた生活が一転します。まずは睡眠不足にはなりますし、ごはんは早食いになりますし、お風呂なんてのんびり浸かってなんていられません。全てが目の前の我が子中心の生活になります。私の場合は母や夫などそれなりに協力をしてくれたので、疲れてると気づいて寝かせてくれたり、サポートがあったおかげで一人で悩むことはあまりありませんでした。ですが、眠れない日が続いた時は常に頭はぼーっとして心がどんよりしていました。

私のように家族のサポートが受けられる方ばかりではありません。自身の親がいない方、両親が遠方におられたり、折り合いが悪かったり。夫は多忙な職業だったり、全く協力してくれなかったり、悩みを誰にも話せない環境で子育てしている方はたくさんいらっしゃいます。言葉もしゃべれない首もすわってない新生児をたった一人で子育てするのは想像以上に大変で体は休まらないと思います。

母親なんだからもっと強くならなきゃ。お母さんでしょ。自分が望んで産んだんだから弱音なんてはいてる場合じゃないよ。なんてたまに心ない言葉をいわれる方もいます。そんな言葉があるからみんな、お母さんたちはやらなきゃいけない。頑張ってるのにもっともっと頑張らなきゃいけない。まわりだってやってるんだから私もやらなきゃと自分をどんどん追い詰めていきます。

そうすると、だんだん気分が沈み、やる気が出なくなり、食欲がなくなってきます。ただの疲れだと思って放っておいたら、気分が沈んだままで、起き上がれないくらいしんどくなっていきます。ひどい方だと、幻覚や幻聴が聴こえたりしてくると最悪入院するケースもあります。

最悪なケースになると母子が離れ離れになります。

もし今子育て真っ最中で、ちょっと気分が沈んだままだな。とか、育児がしんどいな。どうしたらいいんだろう。育児はつらいな。母親なのに、私はだめだな。と自分を責めて泣いていたりするのなら早めに当院のような心療内科に一度ご相談ください。

授乳中ならばそれに合ったお薬を処方します。

一人で悩まないでください。お母さんだって一人の人間です。つらい時はつらいと吐き出せる場所が必ず必要です。

気軽にお越しください。