真夏の睡眠
- 2021年8月2日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日も太陽がギラギラしている神戸です。暑いですね。昨日はあまりにも暑かったので部屋中のエアコンをつけて過ごしました。過去にエアコンで体を冷やしたくなく暑い日につけずにいたら、熱中症の一歩手前のようになり、回復するのに時間がかかった経験があります。なので暑い日は適度にエアコンをつけるようにしています。昨日は自宅でオンラインで購入したIKEAの商品を組み立ていました。IKEAの商品はお手頃な価格で北欧の素敵なデザインが気に入ってよく購入するのですが、海外の説明書は日本のように丁寧に説明書きがされていないため、全て絵による解説に最初は驚きましたが、だいたいわかってくると出来上がった時は何だか嬉しくなります。
さて、本日は真夏の睡眠について書いてみます。
真夏は朝起きると体がだるかったり、汗ビッショリだたったりと夏の目覚めにはトラブルがつきもの。暑くて夜中に起きてしまったり、早く起きすぎてしまったり、目覚めの時間で睡眠不足の原因になってしまいます。睡眠不足は、体温維持能力が低下し熱中症の要因になることがわかっています。寝苦しい夏の夜、目覚めを快適にするにはどうしたらよいでしょうか?
●真夏の睡眠は室温と体温調節がカギ
猛暑日は気温が夜になっても下がらず、寝苦しかったり早く起きてしまったり、睡眠不足になることがあります。睡眠不足は、体温維持能力が低下し熱中症の要因になることがわかっています。他にもさまざまな方法が知られていますが、快適な寝つきにつなげることも大切です。室内が暑くて早く起きてしまった、汗ビッショリだったなど、睡眠不足や目覚めの不快感につながることが多いのではないでしょうか?
昼と夜の体の反応は、深部体温がカギを握っていることは知られています。深部体温が下がると身体が休息状態に入ります。睡眠2時間前に入浴を行うことは深部体温を下げることにつながり、睡眠導入がよいことは知られていますが、睡眠効率はよくなり中途覚醒が少なくなることもわかっています。真夏に暑いからと言ってシャワーだけですますのはやめて、しっかりとバスタブに浸かりましょう。
また、途中で目が覚めてしまうのはエアコンのタイマー設定にも関係しています。最近では、都市部のヒートアイランド現象などから、夜エアコンをつけて眠ることは当たり前になりました。しかし、節電の目的やエアコンにずっと当たりたくないという理由から、タイマー設定にして就寝することはありませんか?
睡眠中は深部体温が下がり続けますが、覚醒に向けて体温は上昇します。タイマーが切れて気温が上昇するとともに体温が上昇すると、ムシムシとした室内の中で汗をかいて目覚めることになります。快適な目覚めを得るなら、27℃前後に温度設定をして、朝までエアコンはつけっぱなしにしておくのがベストです。
●長そで長ズボンで朝までエアコンつけっぱなし
エアコンを朝までつけておくのがいいとわかっていても、エアコンにあたり続けていると身体がだるくなることがあります。その理由についてはっきりは分かっていませんが、体の冷えによるものではないかと考えられています。
快適な睡眠と目覚めを得るなら、夜はエアコンを27℃前後でつけっぱなしにして薄手の長袖と長ズボンを着用して寝るのがよいです。材質は吸湿性、吸水性にすぐれた麻や綿がベストです。シワになりやすいなど衣類としてデメリットはありますが、体温調節には適しています。化学繊維はレーヨン、テンセルは吸湿性、吸水性に優れていますが、ポリエステルはムレやすいので、夏の寝巻としての利用は避けた方が良いでしょう。
寝具も通気性のよい素材を選ぶとよいとされています。夏はタオルケットをお腹にかけるだけ、というのは夜エアコンをかけなくてもよかった時代のスタイルです。エアコンをつけっぱなしで寝る時は、薄めの夏掛け布団や毛布などを利用して冷えを防ぎましょう。素材は麻か綿がオススメです。クールタッチのものが最近では多く出回っていますが、睡眠中にはかえって蒸れるものもあるため、通気性を重視して選びましょう。
また、東洋医学ではくるぶしを温めると全身の血液循環がよくなるとされており、足先をカットした靴下を履いて寝るのも冷え予防になるとされています。睡眠中は手や足の皮膚がラジエーターの役割を果たし、熱を放出して深部体温を低く保っていますので、足先をカットした靴下を履くのがポイントです。レッグウォーマーは睡眠中にずれる可能性が高いので、足先カットがオススメです。
●体に風をあてない工夫を
エアコンを朝までつけておくためには、風にあたらないように工夫することも大切です。エアコンの風にあたって眠ると、睡眠の質が悪くなるという研究データもあります。
また、部屋の空気を循環させる目的でサーキュレーターや扇風機を使う場合も、風が直接体にあたらないように工夫してください。扇風機は涼を得る目的、サーキュレーターは空気循環を目的としたものですが、いずれにせよ風が体にあたると睡眠の質を下げることにつながります。
真夏の夜は、室温と体温調節を行い、ぐっすり眠り快適に目覚めて体調管理に役立てましょう。