〒650-0021 神戸市中央区三宮町3丁目7番10号 協栄ビル602号
078-977-8338

ブログ

虐待 親たちのケア

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログご覧いただきありがとうございます。最近はブログを毎回楽しみにしています。という声をたくさんいただきとっても嬉しく、毎日誰かに読んでもらってると思うと本当に励みになりますし、どんな小さいことでも皆さんの心に伝わって欲しいと願いながら毎日書いています。文章の構成もうまくできず語彙力も少なく読みにくいかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、今日は、いつもの韓国ドラマの話題と行きたいのですが、昨日のブログで書いた虐待についてのドラマについて思い出しました。日本のドラマで虐待を描いたドラマの一つで、Motherというドラマです。皆さんご存じでしょうか?これは後に子役で注目を浴びることとなる女優の芦田愛菜が出演しているのですが、舞台は北海道で、あるシーンがすごく衝撃的でして、まず5歳の女の子が、雪の降る夜に、ごみ袋に入れられてゴミと一緒に捨てられるシーンがあります。ここからはネタバレするので書きませんが、女優の松雪泰子も出演していますが、それぞれの思いや葛藤や色んな感情が描かれており、そして主演の女の子役の芦田愛菜の演技の素晴らしさに涙なしでは見ることができませんでした。興味あれば一度見てみて欲しい作品です。

さて、今日は昨日の虐待に結びつけて、虐待をしている親たちのケアについて書いて見たいと思います。最近は毎日のように虐待の報道がされていて心が本当に痛みますが、この度々おこる虐待の現状をみて、報道されるのは虐待をされた側ばかりです。そして虐待をしている親側の報道される写真などを見るとひどいことするなーと思わせるようなものばかりです。当然、我が子を死に至らしめるほど虐待をしてしまった親は罰せられるべきですし、やってはいけないことです。ですが、これだけ後を絶たない虐待による子どもたちの死に、虐待をする親たちの現状をしって、早期に支援をしようという動きがはじまっています。

虐待はなぜ起きるのでしょうか?

子どもの虐待は、どこの家庭にも起こり得ります。家族間のストレス、住居や経済的な問題、親子の孤立など、さまざまなことが虐待の引き金になります。子育てをする中で生じる不安や寂しさといった感情は、決して特別なものではありません。虐待をしている親自身が悩み、やめたいと望んでいる場合も多いのです。虐待をする親と子どもには、周囲かの温かい支えと適切な支えが必要とされています。

孤立が虐待を悪化されるとされています。

私も自身の子育てを振り返って考えると、子どもを出産した直後は実母がそばについていてくれましたが、人によっては親のサポートを受けれない人もいます。そして、出産のため、仕事を退職していたりするとしばらくの間は家で一人で子育てしなくてはなりません。しかも育児だけではなく、家事もしていかなくてはいけません。社交的に他人とふるまえて、自分から交流をできれば同じ親のお友達などでき、話し相手にもなりそこで育児の悩みや、家庭のことや世間話なども話せることになりますが、そういう人ばかりではありません。たった一人で子どもと向き合い子育てをしなくてはなりません。私は子育てをしていて思うのですが、妊娠中には想像していなかった大変さが本当にたくさんあります。出産するまではあれだけ待ち遠しかったはずなのに、右も左もわからず、何で泣いてるかわからなかったり、何をしても泣き止まなかったり、夜も何度も起こされたり、不眠が続き体力も消耗していきます。出産したその日から育児は始まります。出産した病院から退院してそこから一人で何もかもするのは誰のサポートもなしにするのは本当に過酷です。きっと何もサポートが受けれない人たちは、どこにも今の自分に気持ちを打ち明ける場所もなく、孤独に育児をされています。

子どもの虐待は、親自身の育ちの問題、家族の孤立、貧困など、さまざまな心理・社会的な要因が複雑に絡み合って生じます。

虐待する親をひどい親だと思いがちですが、子育ての大変さを家族や周囲の人になかなかわかってもらえず、親自身も苦しんでいたり、孤独だったりして、そのストレスを子どもに向けていることも多いのです。虐待は親を責めるだけでは何の解決にもなりません。

虐待をする親と子どもには周囲のあたたかい支えと適切な援助が必要です。虐待をしているとみられて地域から疎遠されてしまうと社会から孤立してしまいます。

孤立から抜け出すことが、虐待から抜け出す第一歩になります。

今は子育ての悩みの電話相談などたくさんあります。そのような相談窓口を利用してもようと思います。中にはなかなか自分からかけるのは勇気がいるという事も聞きます。誰かに話を聞いてもらえるだけで心が軽くなることもあります。今、育児真っ最中で、孤独だな。子育てがつらいな。無意識に手がでてしまい子どもを泣かせてばかりだな。と自身が感じてしまっていたり、虐待することをやめたいのに誰にも相談するところがない。どうしてよいかわからない。など一人で悩まず、当院のような心療内科で、一度ご自身の悩みについてお聞かせください。

完璧な親なんていません。子育ては一人では限界があります。親も子どもも少しでも笑顔に過ごせるように願っております。親自身が孤独になり、たった一人で悩みを抱え込み苦しい思いを抱えておられるのであれば、いつでも当院にご相談ください。お待ちしております。