見えないものを見る大切さ。
- 2021年5月21日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。
まだまだ梅雨が続きそうな空ですね。朝起きてカーテンを開けて雨が降っていると何だか残念な気持ちになりますが、気分だけでもあげようとお気に入りの傘をさして、撥水加工の雨カッパをきて来ました。早く梅雨が過ぎ去ってほしいです。昨日はお休みでしたが、どこにも外出せずに一日家にいてのんびりしておりました。もちろん韓国ドラマも見ていました。ちなみに今視聴しているのは、トッケビというドラマなのですが、最初はファンタジー要素たっぷりだったので、非現実的なドラマは嫌いなので見るのをやめようかと思ったのですが韓国ドラマあるあるなのですが、5話くらいまで見たとこで面白くなるという。今は涙流しながら見ている回もあります。
さて、本日は見えないものを見る大切さ。について書いてみようと思います。
皆さんは人を見る時に何を大切にされていますか?きっと人それぞれだと思います。外見、見た目の方もいれば、性格や中身の人もいます。そして色々な価値観をもって人をみていると思います。
婚活、恋活という言葉を最近ではよく耳にしますが、私も経験者の一人ですが、人を好きになったりするのは、若い時は条件も多くここは譲れないというポイントが沢山ある中で恋活に挑んでいましたが、自分のこうであって欲しいという理想にこだわり過ぎていて自分の価値観でしか物事を判断しておらず、惨敗続きだったことを思い出します。そんな中で自分ではいまいちと思っていた人が意外な一面を見た時に一気に恋に落ちたりってありませんか?私の場合はありました。外見も好みではなく、おとなしく話もあまり盛り上がらなく面白くなかった人が一緒に電車に乗っていて自然とお年寄りに席を譲ったり、小さい子どもに席を譲ったりする自然な流れの場面を見ると一気にその人の見方が変わった時に、自分の価値観にとらわれすぎて相手の本質が見えていなかったなと反省しました。
この心療内科を受診される患者さまも、職場や学校などで、心の不調、気分が沈む、イライラする、ずっと気分は落ち込んだまま、死にたいとずっと考えてた。という事を訴えておられます。よく聞くとずっと前からそんな気持ちで過ごしていたよと言われます。本当は元気で明るくて社交的で趣味も沢山あるのに何も楽しいと感じないと。このままでは、気持ちがぐちゃぐちゃで苦しいと。聞くと、こんな暗い気持ちを誰にも相談できないまま。聞くと後ろ指をさされそうで嫌だったから。と言われます。
前にもお話しましたが、日本はまだ精神科や心療内科の分野には偏見を持っている方は沢山いらっしゃいます。そのため患者さまも認めたくない。と言われる方もいます。
私は、その人が本当は持っている性格であったり、その人が本当に訴えたかったり、伝えたかったりする「愛情」や「その人の想い、意図」がたくさんの偏見に邪魔され、誤解を招いていると感じています。
心の病は神経が細い人や細かいことを気にする人がなるもの。なんて心のないことをいう人はまだいます。どんな人がなるというようなものではありません。もしそんなことを言っている人の家族や大切な人が心の病になったら同じことを言ったら深く傷つけますよと言いたい。
心の病は誰でもかかりうる病気ではあります。もし職場や学校で心の病を抱えてる方がいたら避けたりせずそっと寄り添ってあげて欲しい。もし自ら話して来たなら話を聞いてあげてほしいです。当事者の病気の事はわからなくても思いやりをもって接してあげるだけで治療につながります。
外からは見えないだけで辛い苦しい思いをされている方はたくさんおられます。
偏見がなくなり心の病を抱えておられる方が生きやすい世界になることをいつも願っています。
私の好きな名言に、「人を見るとき大切なのは、見えるものより見えないもの。思いやり、純粋さ、素直さ、優しさ。目に見えない人間性を大切に。」という言葉があります。人間の本質を見抜く力を身につけ、患者さまひとりひとりの持つ良いところをたくさん見つけていきたいです。
当院は患者さまの話をじっくり聞かせていただけるような診察を心がけております。患者さまの心の声をたくさんお聞かせください。
いつでもお待ちしています。