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ブログ

適応障害

こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログを読んでいただきありがとうございます。毎日書くことで皆さまに何か伝えられたらと思います。これからも暇つぶしにでも読んでいただけると嬉しいです。今日は晴れの神戸です。私は昨夜、トイレに目が覚めて起き上がる時に、腰をひねってしまい、ギックリ腰手前という感じで朝から腰が痛く、まともに歩けません。湿布を二枚はって通勤してきました。明らかに運動不足だと思います。おうちトレーニングをサボっているのも原因です。腰が治ったら再開しようと思います。

さて、今日のテーマは、適応障害について書いてみようと思います。

最近では、某芸能人が適応障害のため休業をされました。私は彼女のスタイルの良さに昔から好きな芸能人の一人でもあるのですが、最後のイベントに出てこられているのを見て、かなり痩せていたのも気になったし、言葉を発するのもすごくつらそうで、どうしたのかな?と思っていた矢先の休業を発表されました。つらかったんだろうし、限界までがんばりすぎたのだろうなと思い、しっかり休業してまた彼女の元気な姿を見たいです。

適応障害とは、日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が出てくることを言います。日常生活の中で起こった出来事や環境に対してうまく対処できず、心身に様々な症状が現れ社会生活に支障をきたします。特徴としてストレスの原因が明確とされています。

ある特定の状況や出来事がその人にとってもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れます。例えば、憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また無断欠勤や無謀な運転、ケンカ、物を壊すなどの行動面の症状が見られることもあります。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると症状は次第に改善します。

ですが、ストレス因から離れられない、取り除けない状況では症状が慢性化することがあります。そういった時はカウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつける治療もあります。

適応障害の症状としましては、憂うつな気分、不安感が強くなる、焦りが生じる、意欲や集中力の低下、イライラ感等、身体症状として頭痛、めまい、動悸、倦怠感などがあります。そして、その症状はストレスに直面しているときだけ出現し、ストレスから離れているときには比較的安定しているといった場合があります。

うつ病と似ているのでよく境界があいまいなことがありますが、違いがいくつかあります。

・行動面

適応障害では抑うつ状態の不安や焦り怒りから、突然大きな声をあげたり、怒り出したり、泣き出したりといった気分のむらが見られるケースが多いです。アルコールへの強い依存や虚偽の発言、行き過ぎた攻撃性など、攻撃的な面が現れることもあり、これは、典型的なうつ病には見られません。そして、適応障害も場合、自分の起こした行動の結果に罪悪感をもたないことは少なくありません。無気力さが続き自分を過度に責めてしまう典型的なうつ病には見られません。

・ストレス状態から離れた時

適応障害とうつ病の大きな違いとして、ストレスから離れた時の抑うつ状態の持続が挙げられます。うつ病の場合は、ストレスから離れても抑うつ状態は続きますが、適応障害の場合、一般的には特定の辛いと感じる環境・状況から離れると症状が緩和されて、徐々に日々の生活に楽しみを見いだせるようになってきます。

適応障害はうつ病の症状ととても似ていますが、適応障害からうつ病へと移行してしまうケースがあります。適応障害と診断されても5年後には40%の人がうつ病などの診断名に変更されている場合もあります。そのようなことから適応障害は重篤な病気の前段階とされています。

適応障害の段階で適切な治療を行えば、薬物療法もなしで、環境調整、カウンセリングや認知療法のみで症状が改善されます。

最近人が変わったようだと言われる。

気分が安定せず、不安だ。

自分の存在意義について悪い方向に考えてしまう。

など感じ方や自分の心の変化に思い当たることがあれば、早めの受診をオススメします。

適応障害は早めの対処が大切になってきます。一人で頑張りすぎて、何とかしようとしても状態が悪化してしまいます。

適応障害はだれでもなにうる病気です。

早めにご相談ください。

いつでもお待ちしております。