音楽療法
- 2021年8月21日
- クリニックブログ
こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログをご覧いただきありがとうございます。段々と風が涼しくなってきましたがまだ日中は暑さが残りますね。もう少し涼しくなったら良いのになと思います。先日のお休みにはずっとずっと気になっていた心理学の宿題を集中してこなしました。心理学の勉強は昔から好きなのですが、教科書や参考書を見ていると、正しいことはたくさん書いてあるけれど現場は実際そんなものじゃないのにななんて思うことはあります。ですが基礎って何においてもとっても重要ですごく勉強になります。奥が深くそして、心の中と話するって、今まで自分が想像していた以上に簡単ではなく、今までの偏った考えや、自分本位の考えだったことを理解することができて、小さくて心の狭い考え方の世界で生きていた自分を反省しました。偏見や差別反対と強く思っていますが、過去の自分を思い返してみると反省しなければならない点がたくさんあることに気づかされます。日本の精神療法で疑問を持つことは勉強していく中でたくさんありますが、神戸オイレクリニックでは、またここに来て話して帰りたいなと思ってもらえる環境のクリニックを目指しています。そのためには日々勉強を怠らず、常に世の中に目を向けて、アンテナをしっかり張って情報を吸収してそれを生かせたらなと思います。
さて、本日は音楽療法について書いていきます。皆さんは音楽を聞かれますか?私は昔から色んなジャンルの音楽を聞きますが、音楽って何も考えず無の状態で入れたり、やる気にさせてくれたり、心を落ち着かせてくれたりと私は昔から音楽がとても好きです。自分の人生の中で色んな音楽と共に過ごしていると、たまに懐かしい音楽などが耳に入ると、当時の事を思い出したりします。そして、やはり生で聞く歌声は感動をたくさん与えてくれます。独身の頃には、生のライブに行ったり、クラッシックが聴きたい時にはオーケストラを聞きに行ったりとよく聞きに行っていました。今の世の中では生の演奏を聞くのは難しいですが、今は昔と違い音楽が簡単に聞くことができるのもよいですよね。CDなどをインストールするだけで聞けたりと大変便利だと思います。皆さんはどんな音楽を聞きますか?
心地のよい音色をきくと心が落ち着くという経験はありますか?音楽にリラックス効果があることは、知られてこいています。多くの医療や福祉の現場では、音楽が取り入れられています。治療効果というよりも、人がいるところに音楽があることは自然な事なのかもしれません。現在では、音楽療法という形で意識的にうつや不安を初め、様々な精神科治療に取り入れられてきています。
●音楽療法とは?
まだ有効な薬もない昔から、音楽には人を癒す力があるというのは知られてきました。心の病気でも、うつ病やストレス障害、認知症などの患者さんに、音楽は一定の治療効果があることがわかってきました。このような経験に基づいて、欧米を中心に音楽療法として積極的に医療や福祉の現場に取り入れられてきました。音楽療法は患者さんを選ばず、うつ病や不安障害などの患者さんにも受け入れやすいメリットがあります。音楽療法の効果としては、鎮静、緊張緩和、催眠、抗うつ、不安の解消、鎮痛などのリラックス作用があると考えられます。身体の病気もストレスによって強まることが多いので、心が穏やかになることで症状が軽減されます。音楽療法とは、このような音楽の力を意図的に利用して、心身の回復を促す治療法です。
海外では公認の音楽療法士が存在し、専門職として医療現場などで活躍されています。その効果の根拠がはっきりとしていませんが、欧米では保険適用になっている国もあります。日本はそこまで認知が進んでいませんが、民間資格としてですが日本音楽療法士学会が認定する音楽療法士があります。
●音楽療法の2つの方法
音楽療法には、大きく2つの方法の違いがあります。
・受動的音楽療法:聴くことが中心となる方法
・能動的音楽療法:歌たっり、楽器を演奏したり、自らが音楽を楽しむ方法
●音楽療法のうつ病への効果
音楽療法は、うつ病の治療やリハビリなどで広く取り入れられています。音楽療法とまではいかなくても、個人的なレベルで好きな音楽を聴くことで気持ちが落ち着く場合もあります。音楽療法がなぜ効果があるのかは、実のところはっきりわかっていません。その効果は経験的な部分に頼っていますが、音楽の人への影響に関してはさまざまな研究がされています。その中で分かってきたこととしては3つあります。
・コルチゾールなどの抗ストレスホルモンが低下する
・神経機能が高まる
・脳の神経細胞の修復・再生をする
抗ストレスホルモンが低下するため、音楽がストレスを軽減する効果があることは証明されていると言えます。
うつ病、統合失調症、不眠症、自閉症、認知症、不安障害に対して有効とする報告や、抗うつ剤の増強効果も報告されています。
治療法がしっかりと作られているわけではありませんが、音楽には心を癒す効果が期待できるのは間違いなさそうです。音楽を聴くとういこと自体の効果もありますが、音楽を通したコミュニケーションが大きな役割があると思われます。音楽は基本的に副作用が亡くても安全性も高く、薬に比べてお金もかからない治療法といえます。