頭痛
- 2021年7月16日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日はラジオでもうすぐ梅雨明けと言っていたので待ちどおしいです。日焼けは嫌ですが、汗かくのも嫌ですが、夏は何だかワクワクします。夏にしか味わえないことを何かしたいと思います。昨日はお休みだったので、韓国ドラマの続きをみました。今、見ているのはシーズン1が去年にあって今やっているのはシーズン2なのですが、段々展開が激しくなってきて見逃せません。韓国ドラマを観ていると、日本のドラマと違う点が発見出来て面白いです。昨日観ていたドラマでは、女性同士のけんかのシーンがあるのですが、韓国ドラマの女性同士のけんかのシーンはなぜかいつも、髪の毛の引っ張り合いをするシーンがだいたい出てきます。しかもかなり激しくつかみ合います。感情を思いっきり出し合っていて面白いですし観ていてつい笑ってしまいます。他にも韓国ドラマあるあるがたくさんありますのでまた紹介します。
今日のテーマは頭痛です。皆さんはどんな時に頭痛がしますか?私も頭痛がたまに起こります。頭痛って症状が出ているときって本当につらいですよね。今日は頭痛にも種類がありますのでそれを見ていきたいと思います。
頭痛は、慢性頭痛と呼ばれる「一次性頭痛」と、原因となる病気の症状として頭痛が起こる「二次性頭痛」に分けられます。一次性頭痛の代表は、片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛、薬物乱用頭痛。二次性頭痛は、脳内出血や脳腫瘍など脳の血管や神経の病気が原因となる頭痛です。
◎一次性頭痛
●片頭痛
ズキンズキンとこめかみや目の周り、首の後ろが痛む頭痛。頻度は数か月に1回から週に数回起こる人まで、個人差があります。持続時間は数時間から2~3日痛みが続きます。頭痛は体を動かすと悪化し、光を眩しく感じたり、音や臭いに敏感になるため、頭痛発作中は暗い部屋で独り横になっていることが多いです。
日本では、15歳以上の人口の8.4%、840万人が片頭痛に悩んでいると推定されます。しかし、たかが頭痛と考え、市販の頭痛薬を長年頻繁に使用するうちに薬物乱用頭痛となり、頭痛が毎日起こる上、耳鳴りやめまいも併発する人が増えています。
片頭痛は2~3日我慢すればそのうち消えて終わる、と考えていませんか?最近、片頭痛の人は、一般人と比べて脳梗塞を起こしやすいことが分かってきました。片頭痛の発作を起こすたび、脳血管の内皮細胞に損傷を起こし、繰り返す頭痛で血管ダメージが蓄積し、脳梗塞を引き起こすのです。発症倍率は、単純な片頭痛がある方で2倍、キラキラした光が見える片頭痛の方で6倍、片頭痛がありタバコを吸うと10倍、片頭痛があり低用量ピルを飲むと2倍、片頭痛がありタバコを吸い、低用量ピルを飲むとなんと34倍です。片頭痛は注意が必要な症状なのです。
片頭痛の治療には、薬物療法もありますが、それ以外にもストレスの少ない規則正しい生活を送ることが片頭痛予防には重要です。片頭痛を起こしやすい食品、寝不足、寝すぎ、ストレス、人ごみや強い日差しの下を避けましょう。そして、緑黄色野菜をしっかりとり、疲れすぎないこと。これらの片頭痛を起こしにくいライフスタイルの構築が最大の予防になります。
●群発頭痛
ある一定の時間に、片目の奥と首筋に差し込むような激しい痛みを引き起こす頭痛です。年に1~2回、ほぼ毎日決まった時間に数十分から数時間激痛が起こります。発作が起こると激痛のためじっとしていられず、頭を叩いたり、動き回ったり転げ回ったりという人も多いです。頭痛発作中には痛い目が充血したり、まぶたが腫れたり、鼻水が出たりすることも。以前は男性に多いと言われた群発頭痛ですが、女性の喫煙率増加や社会進出の影響で、女性患者さんの割合が増加しています。
まだ原因が特定されたわけではありませんが、自律神経の調節を行う体内時計が関係することがわかっています。脳の視床下部の体内時計に乱れが生じ、その情報が視床下部から首の動脈を取り巻く三叉神経に伝わり、誤って痛みの情報として炎症物質を放出する、と考えられています。
群発頭痛が起こっている間は、禁酒と禁煙が絶対条件です。群発頭痛が起こる期間にアルコールを飲むと、その血管拡張作用で、ほぼ100%頭痛を起こします。タバコは神経を刺激して、頭痛の原因となります。他にも、規則正しい生活を送ることは、体内時計を調節し発作の悪化を防ぎます。入浴による血管拡張も頭痛の引き金になるので、できればシャワーが安心です。
●緊張型頭痛
緊張型頭痛は、首から後頭部、こめかみが締め付けられるように痛む頭痛です。一日では午前より夕方に多く、肩こりを伴い、お風呂に入ることで症状が軽快します。長時間連日起こることもあり、スッキリせず気分が落ち込むことも。頭痛から解放されたくて市販の痛み止めを長時間服用してしまい、薬物乱用頭痛になる可能性もあります。
パソコンや仕事で同一姿勢を長時間続けることや、不安やストレスが引き金となり、緊張型頭痛が起こります。首の後ろや肩、背中の筋肉が長時間緊張することで、筋肉の血流が低下し、疲労物質である乳酸やピルビン酸などの老廃物が貯まっていきます。それらが神経を刺激し、締め付けられるような鈍痛と頭痛が筋肉から起こります。
緊張型頭痛の治療方法としましては、長時間の同一姿勢を避け、肩こりを緩和する軽い体操を生活に取り入れましう。適度な運動やマッサージ、好きな音楽を聞いてリラックスすることも効果的とされています。自分に合ったリラックス方法を上手に取り入れ、緊張型頭痛を引き起こしやすい生活習慣を断ち切る工夫が必要です。
●薬物乱用頭痛
好きで薬を飲み続ける人はいません。しかし、痛み止めを長時間連用していると、脳の過敏性が高まり、痛み止めに依存した脳になってしまうのです。
薬物乱用頭痛の治療は、原因となっている痛み止めの服用を中止しすることが、全ての始まりです。もちろん、薬物乱用頭痛は毎日頭痛が起こりますから、痛み止めを中断することに不安を覚える方も少なくありません。薬物乱用頭痛は、とても厄介な病気です。なぜなら、患者さん自身がその薬に依存しており、理屈は分かっていてもなかなか手放せないからです。またいったん治療しても。再びいつもの薬、もしくはそれに似た痛み止めに手を出してしまいます。自身で薬に溺れていることをまっすぐに受け止め、心から痛み止めを飲むことを止めたい、と思った瞬間から本当の治療がはじまります。
こうしてみると頭痛にも色々種類があり注意しなくてはいけません。
明日は、二次性頭痛について引き続き書いていきます。