9月病
- 2021年9月1日
- クリニックブログ
こんにちは。本日も神戸オイレクリニックのブログをご覧いただきありがとうございます。今日から9月です。今朝は涼しい秋のような風が吹いていました。お店などでも秋を感じさせる食品なども出てきました。秋は食欲の秋でもあり、つい毎年食べ過ぎてしまいます。さんまやお芋や美味しいものがいっぱいの時期ですね。危険です。毎日スピンバイクをこいでいますが、ひざが毎日、ジーンジンとしております。完全なる運動不足ですね。一生ダイエット宣言している私ですが楽しくダイエットをしたいので楽しく続けていきたいと思います。
さて、本日は9月病について書いていきたいと思います。
ゴールデンウイーク明けにガクッと意欲が落ちる「五月病」は広く知られているところですが、最近は9月病もよく耳にします。もともとの9月病は、夏に長い休暇がある欧米の等で、長期休暇のあとにあたる9月に気持ちがブルーになる人や、仕事にうまく復帰できない不調を指す言葉だったようです。
9月病は医学用語ではありませんが、長引いてこじらせるとうつ病などの病気につながります。9月病の症状は5月病とよく似ています。無気力、抑うつ、疲労感、不安感、焦り。他にも、うつ状態からくる不眠や過眠も現れます。やっと涼しくなったというのに、寝つきが悪くなったり、朝早くから目覚めてしまったりするのは、要注意。睡眠のバランスが崩れるのは9月病の前触れかもしれません。
9月病の症状には、心にでるものと体に出るものがあります。
●9月病の心の症状
・気力がない、やる気がない、何かするのが面倒、何をするにもおっくう、集中力がない・集中できない、思考力が低下している、気分がふさぐ・落ち込む、眠れない・起きられない、何をしても楽しくない、食欲がない、何を食べてもおいしくない、外出したくない、訳のわからない焦り、焦燥感がある、不安がある、イライラする、怒りっぽくなる。
●9月の体の症状
・なんとなくだるい、なんとなく頭が重い、疲れが取れない、肩こりが辛い、頭痛がする、動悸がする、耳鳴りがする、血圧が高い・低い、お腹がいたい、下痢が続く、便秘が続く、食欲がない、胃腸の機能が落ちた、むくみやすい、眠れない、眠りが浅い、寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、一度起きると眠れない、朝なかなか起きられない、寝た気がしない、いくら寝ても寝たりない。
◎だるい眠れない9月病の原因は?
日本で9月と言えば、夏休みが明けて仕事や学校が始まる時期。蒸し暑い夏で体力が消耗している頃、新しい環境や周りの変化についていけなくなって、心や体の調子を崩してしまうのが9月病です。
9月病には、夏にとった休みが原因となるケースもあります。夏休みのようなまとまった休みがあると、普段は考えないようなことも思案する時間があります。
将来の自分のことや家族のこと、現在の環境などにアレコレ思いをこらしているうちに悩みが生じてきて、結果として不安になってしまうというケースです。
また、9月は季節の変わり目。
日照時間が短くなること、暑さが和らいで気温が下がること、台風が多くなること、などのこの時期特有の気候も関係があると言われています。
9月の後半は、もともと、「うつ」につながるような脳の変化が起こりやすい時期とされています。
うつと関係している「セロトニン」や睡眠と関係している「メラトニン」などの脳内の神経伝達物質が日照時間と関係が深いからです。日照時間が短くなってくるこの時期は、セロトニンやメラトニンが減りやすくなるわけです。
そのため、うつ病の人も9月の終わり頃に症状が悪化しやすい時期だと言われています。セロトニンは気分や感情をコントロールして心の安定を保つ脳内ホルモン。気持ちの安定に必要なセロトニンですが、食事の偏りなどからも不足することがあります。
夏の暑い時期に冷たいものばかり食べていたりすると内臓機能が低下して、知らず知らずのうちに、必要な栄養がしっかり摂れない体になっていることもあります。結果として、気分が落ち込んだり眠れなくなってしまうことになるのです。もともと季節の変わり目は身体がだるく疲れやすいものです。急激な温度の変化も原因の1つです。
9月病ではセロトニンが不足しています。
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは、夕方から夜になると睡眠ホルモンのメラトニンに変化します。9月病の予防や脱却のためには、トリプトファンを積極的に摂ることがポイントです。
トリプトファンはアミノ酸なので、タンパク質の多い食品にたくさん含まれています。肉や魚、豆腐や納豆などの大豆製品、牛乳やチーズなどの乳製品、バナナ、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類です。すじこやたらこなどにも比較的多く含まれています。規則正しい朝食習慣には、体内時計をリセットする働きがあります。朝食をとる習慣がない人は、まず、バナナと牛乳などから始めるとよいかもしれません。コンビニなどでも6pチーズやベビーチーズなども手軽に摂取できるので便利です。
9月に心や体の調子を崩すのが9月病です。どなたにでも起こりえます。
憂鬱な気分は、それをちゃんと意識することで回復のきっかけになります。
1年の中でも秋は快適に過ごしやすく、食べ物が美味しい季節。
この時期を楽しむためにも、食事や睡眠に気をつけて、リラックスした生活を心がけたいですね。