Xジェンダー
- 2021年10月29日
- クリニックブログ
こんにちは。神戸オイレクリニックです。本日もブログご覧いただきありがとうございます。今日も気温は低かったですが、気持ちの良い朝でしたね。なかなかベッドから出れない時期になるなと思いながら今朝は起きました。最近は晩御飯の下ごしらえまでは手が回らずサボり気味だったので、今日は少し早めに起きてお弁当と夜のご飯の下ごしらえをして、大したことしていないのに何だか一人達成感です。
今日は、ニュースにも出ていましたが、米国が性別を女性でもなく男性でもなくXと表記したパスポートを発行できるようになったとか。さすが、米国だなと思いました。日本はまだまだ時間がかかりそうだなとそのニュースを聞いていました。
ですが日本で生まれた言葉で、『Xジェンダー』という言葉があります。今日はそれについて書いていきたいと思います。
●Xジェンダーとは
Xジェンダーとは、「身体的性に関わらず、性自認が男性にも女性にもあてはまらない」セクシュアリティです。
実はこちら、日本でうまれた言葉です。ですが、性別Xは、「男性・女性に当てはまらないあらゆる性の総評」を指していますので、Xジェンダーとは違う意味になります。
一般的にXジェンダーの性別としては、中世・両性・無性・不定性の4つがあるとされています。
①中世
中世とは、男性と女性との中間地点に自身が存在すると認識している性自認です。
②両性
両性とは自分の性が男性でもあり、女性でもあると認識している性自認です。「自分の中には男性が〇割、女性が〇割。存在している」というように男女両方に属している感覚で、この割合は本人の中でほぼ変わりません。
③無性
無性とは、男性・女性どちらの要素も持たない性自認のことです。すなわち「男女どちらとしての感覚(認識)にもあてはまらない」という自認をしている人がこれにあたります。
④不定性
自分自身の性自認が流動的な性自認を不定性といいます。言い換えると、様々な性の間で自分の性が揺れ動いているという人を指します。
不定性における性の揺れ動きは、2つの性の間に限定したものではありません。たとえば、男性・女性の中間地点から女性との間にかけて流動する人もいれば、男性・女性・Xジェンダー無性のような複数の性の間で流動する人もいて、どちらも不定性に当てはまります。
●Xジェンダーは、どんなことで悩んでいるか
Xジェンダーは「性が揺らいでいる」という性自認であるため、例えば、
・身体的な性に従ってスーツを着ることに抵抗がある
・書類での性別欄が「男女のみ」のとき、どこに書けばいいのか?
・性別が揺れることそのものが、自分自身の揺らぎになって不安定
などの悩みを抱えています。「性が揺らいでいること」を自分が受け入れることも、世間に受け入れてもらいことも難しく、1人でふさぎこんでしまうことも少なくありません。
特に、日本を含め多くの国では、人の性を男性・女性の2つのみに限定することが当たり前の社会が形成されています。「男または女であること」が、人格形成や他者の判断に大きく影響しており、普段の会話で「自分は何者か」と名乗る際にも、その性別が先入観や仲間意識につながり、「まわりから見た私」という人間が誕生していきます。
しかしXジェンダーを自認する人は「男女どちらでもない」ので周囲との関わりが希薄になることもあります。
常に男女どちらかでいなければならず、性別で判断されることが多い。という日本ならではの生きづらさを感じてる方は沢山いおらっしゃいます。
性は男女2つに留まらずさらに幅広いものだ。ということを誰もが頭の片隅におくことができれば、日本も考え方が変わっていくのではないでしょうか。